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戦争のやるせなさ、ウクライナ競馬の今

  • 2022年03月09日(水) 09時52分
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英国やフランスのホースマンがロシアに対する行動を起こしています。

英国競馬統括機構(BHA)とフランスギャロは制裁の一環として、ロシア人富豪やロシア企業が英、仏に保有する馬資産の凍結準備を進め、ロシア排除に動き始めました。

英国ジョッキークラブは、競馬ファンに向けてウクライナ支援の寄付金を国内のそれぞれの競馬場で募り、英国の厩務員組合は、祖国を離れて英国で働く28人のウクライナ人厩務員にできる限りの援助を約束。ウクライナへ送る物資を集めていることを明らかにしています。

米国のサラブレッドデイリーニュース(TDN)は8日に「ウクライナの競馬場、ただ生き残るのみ」と題した記事を掲載。ウクライナのキエフ競馬場で調教師、騎手、競馬場の副社長としても働くオルガ・ボンダーさんの声を発信しています。

2つあるウクライナの競馬場のうち、キエフ競馬場は騎手が競走馬の後ろで2輪馬車に乗って走る繋駕速歩(けいがはやあし)競走専用。南の黒海側のオデッサには1890年にロシア皇帝によって建設されたオデッサ競馬場もありますが、ともにロシア軍による侵攻とともに競馬はストップ。競馬場は閉鎖されているといいます。

ボンダーさんのキエフ競馬場は空爆があった市街地から20キロのところにあり、決して安全な場所ではありませんが、競馬場で働くスタッフの中には街中より安全だと信じて24時間体制で競馬場に滞在する人も少なくないといいます。

キエフ競馬場の敷地内には150頭の競走馬が滞在し、毎日引き運動が行われているようですが、ボンダーさんは「馬の食べる干し草については入手が難しく、干し草と飼料は残り1カ月分のストックしかない」と危機感を募らせています。

TDNは「彼女ができることはそれだけです。彼女の馬は彼女を必要としています」と記事を結んでいますが、冬空にぽつんと取り残された競馬場の写真が、戦争のやるせなさを伝えています。
ネタ元のURL
https://news.yahoo.co.jp/articles/7540c4e8509e4ef9b56ae6642c5e6a8b19cc953c

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