地方競馬の騎手免許が更新されず、新天地を求めてマカオに渡った中野省吾騎手が、17日(日)に早くもデビューを迎える。
デビュー戦となるのは、マカオ第4レース(芝1200m、レーティング85-60)で、発走は現地時間15:40(日本時間16:40)。騎乗するのは、日本から移籍した
スマートオリオン(セン8、G.Allendorf厩舎)で、2014年にオーシャンS、2015年に
中京記念を制して重賞2勝、マカオでは今年3戦して8、6、11着という成績。
また第6レース(芝1200m、レーティング60-40)では、プレミアチョイス(セン4、M.C.Tam厩舎)にも騎乗する。同馬は、
オーストラリア産でマカオ通算は16戦3勝。
現地マカオでの近況を聞いた。
「6月7日に飛行機でマカオに来てから、3日間調教に出ました。(マカオの調教は)凄くハードワークな日本と違い、人員を有効に活用する効率的な調教をされています。とても日本と違い楽ではあります」
実際に見たマカオや、競馬場の様子は。
「多国籍です。ヨーロッパ、
オーストラリア、香港中国、東南アジア……。とんでもなくスタンドからの景色がいい。正直見にくる価値あります」
意気込みや、日本のファンへのメッセージをお願いします。
「30歳には落ち着けと親方に言われたが正直落ち着ける気はしていない。
ぼくが、心折れた状態になっても愛ある人は笑って見てて欲しいし愛なき人も馬鹿にして笑って見てほしい。
毎日エゴサーチもしている。
真面目な分析上の罵倒や垣間見える憎しみは必要ない。
今は遠い所で仕事をしているわけだしこの現状、言い方は悪いがどの方も観客。
成功したのならばなんでもいい、全員の日本人に笑ってみて欲しいし遊びに来て欲しい。全員笑顔で迎えるよ。
ここ数カ月の行動は異常なのも覚悟。
言いたい事は、とりあえずみていてほしい」
(取材・文:斎藤修)