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【函館SS】セイウンコウセイ 1年4カ月ぶりV 池添“逃げ作戦”で復活導いた

デイリースポーツ
  • 2018年06月18日(月) 09時00分
 「函館スプリントS・G3」(17日、函館)

 これがG1馬の底力だ。3番人気のセイウンコウセイが最内枠からハナを奪い、後続の追撃を際どくしのいで1分7秒6のタイムで逃げ切り勝ち。昨年3月のG1・高松宮記念以来となる勝利をマークして、重賞2勝目を挙げた。鼻差の2着に中団から追い上げた10番人気のヒルノデイバロー、1番人気のナックビーナスは3着に敗れた。

 初コンビの池添に迷いはなかった。「この枠ですし、スタートを出たら行こうというのは頭の中にありました」。最内枠から好ダッシュを決めると、セイウンコウセイをハナヘ導く。前半3F通過33秒1のマイペースに持ち込むと、直線に入っても勢いは止まらない。ゴール前で2、3着馬が肉薄してきたが、しぶとく鼻、首差しのいで先頭でフィニッシュを決めた。

 「最後は詰め寄られたけど、よく頑張ってくれた」と池添。昨年の高松宮記念以来となる約1年4カ月ぶりの勝ち星に、上原師も「長かった?そうですね。G1馬だから、勝ててホッとしています」と喜びをかみしめた。

 G1馬として参戦した昨年は、1番人気に支持されながら4着に敗れた。その後も本来の走りが見られず、陣営は今回からチークピーシーズを装着。集中力がアップして、ラストまでしっかり走れるようになった。「馬体も減っていなかったし、ジョッキーも上手に乗ってくれた。チークも効いていたね」とトレーナーは確かな手応えをつかんだ様子だ。

 今後は北海道日高町の西山牧場へ放牧に出され、状態を見ながらスプリンターズS(9月30日・中山)に直行するか、ステップレースを挟む予定だ。「G1馬だから力があります。きょうは復活のお手伝いができて良かった」と池添。今度はさらなる大舞台で、完全復活を証明する。

提供:デイリースポーツ

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