いよいよ今週末に迫った
宝塚記念。今年は確たる軸馬が不在で、馬券的にも高配当が望めそうなメンバー構成。例年、天気が崩れることが多く、馬場状態も読みづらいなかで行われることが多いサマー
グランプリを、“調教”と“パドック”のスペシャリストはどのように見ているのか? それぞれの視点から、今年のレースの見解をうかがった。
井内
宝塚記念の場合、過去10年の勝ち馬のうち6頭が最終追い切りを栗東の坂路で行っているので、それがひとつの目安になります。さらに、2F25秒を切ってきた馬という条件まで絞り込むと
ヴィブロス、
ミッキーロケットあたりが現時点での本命候補になります。
古澤 僕の場合、当日の馬場傾向を見て判断するので、現段階までの馬場だったら、ディープ産駒より
ミッキーロケットとか
ダンビュライトとか違う血統を狙いたいですね。馬体から見れば
アルバートなんかも狙って面白いです。ステイヤーズSを3連覇していますけど、馬を見たら中距離馬にしか見えない。意外に、この時期の阪神は合うかもしれません。1番人気になりそうな
サトノダイヤモンドは、この時期の阪神に適性がある感じがしないですね。馬場適性でいえば、むしろ
サトノクラウンのほうが断然上ですね。
井内
サトノダイヤモンドは今まで最終追い切りがCWでしたけど、
宝塚記念の場合、CWでの最終追い切りは過去10年で1頭しか勝っていません。ただし、今回は中間の調教を坂路に変えています。この事実だけを見れば“買い”なんですけど、これまで
サトノダイヤモンドがGIを勝ってきた調教パターンの最終追いは坂路ではなくCWなので、今回調教を変えたことで、適性がUPするという考え方ではないんですよ。
古澤 東京も時計出ていましたけど、今開催は阪神でも時計は出ていて、それにもかかわらず意外にスタミナタイプが活躍しているんですね。上がりが速くて、時計速いとディープ産駒ばっかり来ているイメージあるんですけど、そうでもないので、そうした傾向を考えると、ディープ産駒なら
パワー系の
スマートレイアーとか面白いかもしれません。異系統を狙いたいですね。
井内 あと気になっているのは、前走を勝った
ストロングタイタン。この馬は坂路の時計がものすごく速い馬で、そういう意味では
宝塚記念に向いていると思います。池江厩舎自体が
宝塚記念に強いんですが、今回に関していえば
サトノダイヤモンドよりこっちかなと。今回は
ヴィブロスとこの馬で悩んでいます。前走後も疲れている様子は見えませんし、むしろさらに状態は上がっているように感じます。
古澤
パフォーマプロミスなんかも前走は全然よく見えませんでしたし、よくあの馬体で3着に来たなという感じでしたからね。毛ヅヤもまだまだといった印象でしたし。ただ、前走が休み明けで一度使われた上昇度を考えたら本番でも気になる1頭ではありますね。
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