「
ラジオNIKKEI賞・G3」(7月1日、福島)
新星誕生へ-。無傷2連勝中の
フィエールマン。1月の新馬戦で好センスを示すと、2戦目の
山藤賞では桁外れの脚力を披露した。まさに“遅れてきた大物”と呼ぶにふさわしい逸材が、福島開幕週に殴り込みをかける。
1週前の美浦Wでは、
石橋脩を背に5F66秒1-39秒2-12秒7を計時。併せた
ロードライト(3歳1000万下)を豪快に2馬身突き放し、順調ぶりをアピールした。鞍上は「当週は輸送もあるし、1週前は動かしたかった。もともとケイコは動く馬ですが、いい反応でしたよ」と納得の表情だ。
デビュー2戦とも手綱を取り、素質の高さは把握済み。「新馬戦前から“モノが違う”と思っていました。中間に大きな成長はないかもしれませんが、現状維持で十分」と、主戦は称賛のコメントを並べる。
昨年の
セダブリランテスに続く連覇が懸かる手塚師は、「課題はゲートだけ。十中八九、出遅れると思う。それをどれだけ素質でカバーできるかだね」と分析する。現状は未完成ながらもポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。粗削りの原石が、みちのくの夏に飛躍を狙う。
提供:デイリースポーツ