7日にイギリスのサンダウン競馬場で行われた
エクリプスS(G1・芝2000m)は、中団後方からレースを進めた
O.マーフィー騎手騎乗の
ロアリングライオン(牡3、英・J.ゴスデン厩舎)が、3番手から進め絶好の手応えで抜け出したD.オブライエン騎手騎乗の
サクソンウォリアー(牡3、愛・A.オブライエン厩舎)をゴール前で外から差し切り優勝した。良馬場で勝ちタイムは2:04.04。
2着は
サクソンウォリアー、3着はS.ヘファナン騎手騎乗のクリフスオブモハー(牡4、愛・A.オブライエン厩舎)。なお、
ロアリングライオンがゴール前で
サクソンウォリアーに寄ったことで、審議が行われたが入線順位通りに確定した。
ロアリングライオンは父
Kitten's Joy、
母Vionnet、その父
ストリートセンスという血統で、カタール・レーシングの所有馬。2歳時から日本産
ディープインパクト産駒サクソンウォリアーの後塵を拝してきたが、前走の英ダービーで初めて先着し、ここでも叩き合いを制しG1初勝利を挙げた。重賞は3勝目で、これで通算成績は9戦5勝となった。2戦目以降の全レースで
O.マーフィー騎手が手綱を取っている。
サクソンウォリアーは
父ディープインパクト、母は欧州2歳牝馬チャンピオンのメイビー、
その父Galileoという血統。昨年の8月27日にアイルランドのカラ競馬場でデビューし、2歳時に無敗の3連勝でG1・レーシングポストTを優勝、今年初戦の英2000ギニー(G1・芝1600m)でイギリスのクラシック制覇の偉業を達成していた。英ダービー、愛ダービーと2400m戦での連敗を受け、陣営は前走の愛ダービーから中6日で距離短縮の
エクリプスS出走を選択。良い走りを見せたものの、わずかに差し切られ2着となった。