やはり本気だ。短期免許で来日中のジョアン・モレイラ騎手(34)=ブラジル=が28日、札幌競馬場で最終レース終了後に取材に応じ、JRA通年免許を取得するため、秋に実施される騎手免許試験に受験する意向を改めて示した。
6月に香港
メディアで、香港競馬からの撤退とともに報じられていたが、自身の口から発言したのは初めて。
日本を選択した経緯について、「馬の質や血統、それに設備等は世界
トップレベル。感動しました。また、日常でも日本人の温かさに触れ、来日するたびにその思いが強くなりました」と話し、受験へ向けて「自分の中でいいタイミングだと思い、今年と決めました。例え今回、うまくいかなくても、自分は簡単に諦めるタイプではありません。これまでも海外でいろいろなチャレンジをして乗り越えてきた経験があります。100%をかけて、1回目の試験で受かるように頑張ります」と決意を語った。
短期免許初日となった28日は、札幌2Rでいきなり初騎乗初勝利を飾るなど、計3勝を挙げて存在感をアピール。「いいフィーリングで勝てて良かった。夢に向かって頑張っていきたい」と明るい表情で話した。短期免許終了後は、そのまま日本に滞在して受験勉強を続けていく予定だ。
合格すれば、M・デムーロ、ルメールに続き、史上3人目の外国出身騎手として、来年3月から通年免許での騎乗が可能になる。なお、合格後の所属先などは未定。日本競馬の未来を占う意味でも“マジックマン”の動向に今後も目が離せない。
提供:デイリースポーツ