「
札幌記念・G2」(19日、札幌)
函館で1000万特別-準オープンを逃げて連勝中の
マイスタイルが、重賞初制覇に挑む。快速馬がそろった今回、その戦法に注目が集まるが、鞍上の田中勝、管理する昆師ともに逃げにこだわる姿勢はない。1000万条件まで降級し、再び階段を駆け上がってきた4歳馬が、豪華メンバーのG2で一発を狙う。
アイトーン、
マルターズアポジーという徹底して逃げる馬がおり、展開面にも注目が集まっている今年の
札幌記念。函館で1000万特別-準オープンを逃げて連勝している
マイスタイルにとって、今回の戦法は気になるところだ。
コンビを組む田中勝は逃げを強く意識していない。「ここ2戦はあのような競馬になったけど、ハナにはそこまでこだわっていない。福島で外から来られて2番手で競馬をしたときも、走りに変わりはなかったからね」と説明する。4走前の
福島民報杯は競られてハイペースになったことが敗因。自分のリズムで競馬ができれば何も問題はない。
管理する昆師も同じ見解だ。「メンバーが強いし、展開も厳しくなりそうだけど」とした上で、「番手でも競馬はできるタイプだからね。ここ2戦は条件戦だから逃げていただけ」と分析。逃げたから勝ったのではなく、連勝は馬が充実している証しと捉えている。状態に関しても「ここにきて、うまく歯車が合ってきた」と、万全の状態で重賞の舞台に返り咲く。
12年8月25日以来、およそ6年ぶりの札幌参戦となる鞍上も「状態は良さそうだし、楽しみだよね」とVへの意欲を見せる。逃げるだけではなく、柔軟に攻めるのが“マイ・
スタイル”。洋芝で2戦2勝の上がり馬が、実績馬にひと泡吹かせる。
提供:デイリースポーツ