「
新潟記念・G3」(9月2日、新潟)
最後の1冠は是が非でも手にしたい。
ブラストワンピース陣営が、
菊花賞への
ステップに選んだのは新潟芝外回り2000メートル戦だった。
大竹師は「(3戦2勝の)左回りにこだわりたいということ。(右回りの)
毎日杯を勝ったが、手前の変え方がぎこちないという話が騎手からあった。秋に向けてより安全な左回りから始動しようと思った」と説明する。
毎日杯まで無傷の3連勝。
皐月賞には目もくれず、春はダービー1本に絞る異例のローテを組んだ。本番では2番人気の支持を得ながら5着に終わったものの、その差はわずか0秒2差。力は示したと言えるだろう。
ダービー後は放牧へ。530キロ台の大柄な体は一層、たくましさを増した。1週前は美浦Wで
ショウナンガレオン(3歳未勝利)と併せ、ラストは気合をつけられて相手を5馬身引き離した。走りもさらにパワフルになっている。またがった池添は「身のこなしは良く、重たさも感じさせない。いい形で戻ってきてくれた」と好感触に言葉を弾ませた。古馬との初対戦になるが「ここでつまずくような器じゃないし、良い形で大一番を迎えられるようにしたい。レースで成長を確認するのが楽しみです」と期待を膨らませる。
「ダービーは本当に悔しい思いをした」という主戦。そのリベンジへ向けた第一歩だ。夏競馬の最後を最高の形で飾り、淀の大一番へつなげる。
提供:デイリースポーツ