今年は、
レイエンダの挑戦が話題となりそうな朝日杯
セントライト記念。
レイエンダはダービー馬・
レイデオロの全弟(父母まったく同じ血統)であり、兄と同じく世代の頂点まで突き抜けることを期待される逸材だ。
しかし現状の立場は、あくまで挑戦者。過去3戦がいずれも楽勝であるため、能力の上限を把握しづらく、それが“未知の魅力”として人気を後押ししているという構図は否定できないところだろう。
ならば血統的な期待、将来性を加味しない状態での、
レイエンダの現状は如何ほどのものか。過去3戦は、いずれも勝負どころ(3~4コーナー中間地点)から一気に加速するレースラップから、こと“瞬発力”に関しては上位だと考えても差し支えないはずだ。
ただ勝ち方としては、平均的な1000万以条件よりは上ではあるものの、次走すぐに1600万下を勝てるレベルかといわれれば、それは微妙だと思われる。もっとも、そういった(計算上の)昇級の壁をアッサリと突き破ってしまうのが良血馬の恐ろしいところではあるのだが。
例年の
セントライト記念を考えると、古馬1600万下のレベルをやや上回ってくるはずだ。すなわち、
レイエンダはここで再び自己ベストを大きく更新するぐらいの走りが要求されることになるのだろう。
紛うことなき良血馬であるだけに、アッサリと壁を突き破ってくる可能性も低くはない。しかしそれでも、確率にすると25%程度。賭けるには最低4倍、できれば5倍の単勝オッズが欲しいところでもある。
ラップ適性で論ずるなら、中山芝2200mという舞台も(
レイエンダのような)“瞬発力に秀でた馬”に有利な舞台とは言いがたく、むしろここは瞬発力より持久力の勝負。“持久力を問われたラップ”で強い競馬を見せている馬が、絶好の狙い目だと考えられる。
(文=岡村信将)
※レースラップから競走馬の能力と適性を読み解く手法、岡村信将のラップギア。
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