15日にアイルランドのレパーズタウン競馬場で行われた、欧州でも最高ランクのレースの1つである
愛チャンピオンS(G1・芝2000m・7頭)は、後方でレースを進めた
O.マーフィー騎手騎乗の
ロアリングライオン(牡3、英・J.ゴスデン厩舎)が、好位からレースを進めたR.ムーア騎手騎乗の
ディープインパクト産駒サクソンウォリアー(牡3、愛・A.オブライエン厩舎)をゴール前で差し切り、クビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは良馬場で2:07.21。
3着は
サクソンウォリアーから2.3/4馬身差でW.ローダン騎手騎乗の
ドーヴィル(牡5、愛・A.オブライエン)が入った。もう1頭の
ディープインパクト産駒、S.パスキエ騎手騎乗の
スタディオブマン(牡3、仏・P.バリー厩舎)は最後方からレースを進め5着だった。
勝った
ロアリングライオンは、父
Kitten's Joy、
母Vionnet、
その父Street Senseという血統。前走、超豪華メンバーが集結した
英インターナショナルS(G1・芝2050m)で古馬相手に完勝し、欧州最高ランクの一戦であるここも制したことで、欧州中距離路線の名実ともにトップホースとなった。G1・3勝、通算11戦7勝。
サクソンウォリアーは
父ディープインパクト、母は欧州2歳牝馬チャンピオンのメイビー、
その父Galileoという血統。デビューから4連勝で今年の英2000ギニー(G1・芝1600m)を優勝。その後は中長距離路線で勝ち切れないレースが続いており、今回も2着だったが、前走で大きく差をつけられた
ロアリングライオンを今回はゴール寸前まで追い詰め、進境を見せた。
スタディオブマンは
父ディープインパクト、
母セカンドハピネス、
その父Storm Catという血統で、日本で競走生活を送った
マンボネフューの半弟にあたる。6月に
シャンティイ競馬場で行われたジョッケクルブ賞(仏ダービー・G1・芝2100m)の優勝馬。