22日(土曜日)にペンシルヴェニア州の
パークス競馬場で行われた3歳馬によるG1ペンシルヴェニアダービー(d9F)は、オッズ3倍の1番人気に推されたマッキンジー(牡3、父
ストリートセンス)が快勝。2度目のG1制覇を果した。
西海岸の伯楽ボブ・バ
ファートが管理するマッキンジーは、2歳10月にサンタ
アニタ競馬場のメイドン(d7F)でデビューし、ここを5.1/2馬身差で快勝して緒戦勝ち。
次走はいきなりG1ロスアラミトスフューチュリティ(d8.5F)に挑み、2着入線後に1着入線のソロミニが進路妨害で降着となり、繰り上がりでG1初制覇。3歳緒戦となったサンタ
アニタ競馬場のG3シャムS(d8F)も楽勝し、無傷の3連勝を達成して、
ケンタッキーダービーの有力候補に数えられることになった。
ところが、3月10日にサンタ
アニタで行われたG2サン
フェリペS(d8.5F)で、今度は自身が1着入線しながら進路妨害を犯して2着降着の憂き目にあい、初黒星を献上。その後、飛節に故障を発症して戦線離脱を余儀なくされ、春の3冠を全休することになった。
6か月半の休み明けを難なく克服して、復帰戦を白星で飾ったマッキンジーについて、管理するバ
ファート師は「今年の3歳世代でも
トップレベルの能力を持つ馬だと、常々思っていた。(3冠馬)
ジャスティファイが引退した今、この馬が戻ってきたことは心強い」とコメント。次走については、「(11月3日の)G1
BCクラシック(d10F)か、(11月23日の)G1ク
ラークH(d9F)」としている。
BCクラシックに出てくれば、ここを目指す日本産
ハーツクライ産駒の
ヨシダ(牡4)にとって、難敵がまた1頭増えることになりそうだ。
(文:合田直弘)