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【スプリンターズS】東スポ・山河が大抜擢! 巻き返し可能な“隠れスプリンター”とは?/JRA重賞予想

  • 2018年09月29日(土) 18時48分
 GIスプリンターズSに外国人騎手が最も多く参戦したのは06年の5名。勝ち馬テイクオーバーターゲット(J.フォード)など4頭の外国調教馬に加え、キーンランドスワンの鞍上には短期免許のL.イネスが起用された。今年は同年に次ぐ4名の参戦も見込まれたが、M.デムーロの騎乗停止処分によりレッドファルクスの鞍上は戸崎圭に。同馬による3連覇の可能性は、多少なりとも低下した面は否めない。

 10年ウルトラファンタジー以来となる外国調教馬Vがかかるラッキーバブルズの鞍上は、来日経験豊富なB.プレブル(06年GI安田記念ブリッシュラック)。ただ、肝心の馬の方は“旬”を過ぎた感も。16年暮れのGI香港スプリントではエアロヴェロシティ(15年GI高松宮記念)からハナ差2着に接戦。その頃に来日していれば、日本馬の強力なライバルとなったが…。

 ナックビーナスは前走のGIIIキーンランドCに続き、鞍上J.モレイラで出走。短期免許を取得し直してのコンビ継続には、強い勝負気配が感じられる。ただし“モレイラ効果”で、人気はファインニードルに続く2番人気の可能性も。過去のGI挑戦は12、10番人気だった点を思い起こすと、過剰人気感も否めない。

 対照的に、C.ルメール鞍上ながらオイシイ配当が期待できる穴馬がムーンクエイクだ。前走のキーンランドCこそ9着止まりも、展開不向きのうえ、初の千二だったならば見限るのは早計だ。1分19秒5のレコードVを決めた、前々走・GII京王杯SC(東京千四)の千二通過は1分07秒8。ならば、スピードの絶対値ではヒケを取らない。“隠れスプリンター”が大一番で真価を発揮する可能性も低くないと見るが…。

(文・取材=東京スポーツ新聞社・山河浩)

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