GI
スプリンターズSに外国人騎手が最も多く参戦したのは06年の5名。勝ち馬
テイクオーバーターゲット(J.フォード)など4頭の外国調教馬に加え、
キーンランドスワンの鞍上には短期免許のL.
イネスが起用された。今年は同年に次ぐ4名の参戦も見込まれたが、
M.デムーロの騎乗停止処分により
レッドファルクスの鞍上は戸崎圭に。同馬による3連覇の可能性は、多少なりとも低下した面は否めない。
10年
ウルトラファンタジー以来となる外国調教馬Vがかかる
ラッキーバブルズの鞍上は、来日経験豊富なB.プレブル(06年GI
安田記念=
ブリッシュラック)。ただ、肝心の馬の方は“旬”を過ぎた感も。16年暮れのGI
香港スプリントでは
エアロヴェロシティ(15年GI
高松宮記念)からハナ差2着に接戦。その頃に来日していれば、日本馬の強力なラ
イバルとなったが…。
ナックビーナスは前走のGIII
キーンランドCに続き、鞍上J.モレイラで出走。短期免許を取得し直してのコンビ継続には、強い勝負気配が感じられる。ただし“モレイラ効果”で、人気は
ファインニードルに続く2番人気の可能性も。過去のGI挑戦は12、10番人気だった点を思い起こすと、過剰人気感も否めない。
対照的に、
C.ルメール鞍上ながらオイシイ配当が期待できる穴馬が
ムーンクエイクだ。前走の
キーンランドCこそ9着止まりも、展開不向きのうえ、初の千二だったならば見限るのは早計だ。1分19秒5のレコードVを決めた、前々走・GII
京王杯SC(東京千四)の千二通過は1分07秒8。ならば、スピードの絶対値ではヒケを取らない。“隠れス
プリンター”が大一番で真価を発揮する可能性も低くないと見るが…。
(文・取材=東京スポーツ新聞社・山河浩)
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