スマートフォン版へ

スワーヴリチャードなど、今週の主要調教馬場の時計/栗東トレセンニュース

  • 2018年10月11日(木) 14時30分
 今週の栗東は10日の午後から雨が降り、11日の追い切り時にはウッドチップが少し重たくなるような状態。11日の午後からも雨の予報があるので、12日の追い切りにも影響を与えることになりそう。

 今週は火曜日が全休だった影響で、追い切りが木曜日(11日)に集中。しかも秋のG1へ向けた追い切りも集中し、坂路でもCコースでも絶え間なく、特殊ゼッケンやG1ゼッケンを着用した馬の追い切りが行われていた。

【坂路/4F51.9秒】
 10日。一番時計はコウエイダリア(栗東・山内研二厩舎)の4F49.5秒。もう1頭の4F49秒台が同厩舎で49.7秒のクインズマラクータ。4F50秒台はいないものの、4F51秒台の頭数はいて、追い切り頭数との割合から考えると、先週よりも時計が出やすい状態だったことは間違いない。

 11日。一番時計が51.2秒のアドマイヤナイト(栗東・梅田智之厩舎)。冒頭にも記したように、前夜に降った雨の影響を受けた馬場なので、明らかに前日よりも時計を要している。4F51秒台はたった3頭。時計を要した先週3日の馬場(馬場差+0.7秒)に似た状態といってよいだろう。

 そんな中、軽快な動きを見せたのが、天皇賞・秋(10月28日・東京芝2000m)の出走を予定しているダノンプレミアム(栗東・中内田充正厩舎)。テンをゆっくり入り、右ラチ沿いを進んでいたので、一見すると普通のキャンターかなと思うような走り。後半に入って、少しスピードが出たと思ったら、ラスト1Fがビュンという伸び。この瞬発力はさすがといったところで、時計は4F56.5〜3F39.8〜2F25.3〜1F12.3秒。休み明けなだけに、中身がどうかはともかく、本来のスピード性能は相変わらず素晴らしいものを持っている。

 先週4日の馬場差は「+0.3秒」。10日に関しては、ほぼ同じ馬場差の『+0.3秒』でよいだろう。ただ、11日に関しては時計を要する状態なので、馬場差は『+0.8秒』で記録することにした。

【CW/5F66.0秒】
 10日。坂路よりも距離を乗る追い切りということで、前日に調教を行った重賞出走予定組が好時計をマークしているが、楽に好時計が出た2歳新馬もいる。それがモンドヌーヴォー(栗東・藤岡健一厩舎)。松若風馬騎手が跨っていたので、斤量的に時計が出るのは当然だが、最後まで楽に動けて、5F67.4秒〜1F12.1秒の伸び。やや混戦模様の京都マイルでのデビューなだけに、スタートを決めてしまえば、押し切れるスピードは持っている。

 11日。とにかく追い切りが集中。しかも秋華賞(10月14日・京都芝2000m)、菊花賞(10月21日・京都芝3000m)、天皇賞・秋のG1レースだけでなく、重賞レースも含めると、忙しなく追い切りが続いた感じ。

 そんな中、G1ゼッケン着用で発見したスワーヴリチャード(栗東・庄野靖志厩舎)。単走だったが、楽に走っているように見えて、実は時計が出ていますといった走り。6F80.9〜5F65.5〜4F51.5〜3F37.6〜1F12.0秒は目一杯追ってもなかなかマークすることができないような時計バランスだが、これを楽に出してくるところが素晴らしい。あとはオーバーワークになりすぎないように仕上げていくことがひとつの課題なのかも知れない。

 先週の馬場差は「-0.1秒」。今週は速すぎる時計こそなかったが、全体的に基準時計よりも速い数字が出てきている印象を受ける。よって、今週の馬場差は、10日も11日も『-0.5秒』で記録することにした。

【DP/5F64.5秒・D芝/5F63.0秒】
 今週の芝馬場で必見は11日に追い切ったカントル(栗東・藤原英昭厩舎)。今年のダービー馬ワグネリアン(栗東・友道康夫厩舎)の全弟で、デビューは10月14日の京都芝2000m。レースはM.デムーロ騎手の予定だが、追い切りには福永祐一騎手が騎乗した。先行していたルペールノエルに追いつけない感じだったが、軽く促されると、じわっとスピードを上げていく。結局ゴール地点では遅れているように見えたが、ゴールを過ぎると追い抜きそうな加速になっていたので、全く問題ないだろう。芝の状態は10日は『±0.0秒』で馬場差を記録してよいが、11日は雨の影響を受けているので『+0.5秒』で記録している。

 最近は追い切り頭数が多かったポリトラックだが、少し追い切り頭数は落ち着いた。今週の馬場差も先週と同じ『+0.0秒』で記録している。

※調教馬場横の数字は基準時計。この数字以下の時計であれば、標準より速い時計と判断してよい。

(取材・文:井内利彰)

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す