サートゥルナーリアは新馬勝ちのあと、
札幌2歳Sへ向かうプランもありましたが、大事をとってノーザン
ファームでじっくりと再調整を重ねていました。
「これだけの馬なので焦ることもないということで目標を切り替えました。栗東に戻ってからは脚元に不安なところはなく、順調にきています」(辻野助手)
帰厩直後から、さらにムキムキした体は目立っていましたが、最近はさらにそれが
ブラッシュアップされて2歳馬らしからぬマッチョぶりです。
「実際に乗ってみて2歳馬とは思えない凄さと安定感を感じます。
エピファネイアのような危うさも感じませんね」
萩Sの1週前追い切りはレースでも引き続きコンビを組む
ミルコ・デムーロ騎手を背にウッドチップコースで3頭併せで行われました。
クリアザトラックと
エスポワールを前に置いて2頭を追いかける展開だったのですが、4コーナーでアッという間に取りついて、そこからは独壇場でしたね。全身を使って実に躍動感のある走りを見せていましたよ。
「からだ的にはまだ余裕がある感じではあります。でも、持っているポテンシャル、完成度は相当なものです」
6月の新馬戦以来、4か月ぶりの実戦となる
萩ステークスですが、陣営はすでに“次”を見据えているように感じます。
「ここは通過点にしてもらいたいですね」
(取材・文:花岡貴子)