11月6日に
オーストラリアで行われる
メルボルンC(3歳上・豪G1・ハンデ・芝3200m・1着賞金400万豪ドル)の最有力候補に挙がっているのが、アイルランドの
ユカタン(牡4、愛・A.オブライエン厩舎)。
前走のハーバート
パワーS(豪G2・芝2400m)では道中後方にいながら、徐々に進出して4コーナーで先頭に立つと、一気に後続を突き放し独走。最後は1.25馬身差まで詰め寄られたが、残り100mを過ぎてから鞍上が追うのをやめ、最後は抑えるほどの余裕があってのものだけに、着差以上の完勝だった。
メルボルンCカーニバルのイ
ベントに参加していた騎乗予定のJ.マク
ドナルド騎手は同馬について、
「前走は調教でも乗ったことがなく、レースで初めて跨ったのですが、返し馬でいい感触を得ていたので自信を持って挑むことができました。想像以上に強い勝ち方でしたね。折り合いに不安はないので3200mは大丈夫ですし、瞬発力もあるので硬い馬場も問題ありません。自信はありますよ」
(直線で追わなかった理由を)「
メルボルンCでハンデをもらいたくなかったから」とリップサービスをしてくれるほど、自信満々の様子。本気で走ったら、どれだけ強いのか。本番でも目が離せない存在だ。
編集部注:同馬は豪州移籍に伴い当初「
ユカタンアイアールイー」と馬名が変更される予定だったが、元の馬名のままで出走することとなった。
(取材・文:大薮喬介)