「JBCス
プリント・Jpn1」(4日、京都)
ひと叩きで、スピード全開だ-。1番人気に推された
東京盃では4着に敗れた
マテラスカイ。ただ、陣営のもくろみ通り、使われたことで状態がガラリと変わった。1日の最終追い切りは栗東坂路。レースでラ
イバルとなる僚馬
ネロと併せ馬を行った。ラスト1F地点では馬体を並べていたが、鞍上が仕掛けると、瞬時に突き放して、2馬身半先着した。
「この後、使うつもりはないので、ここに全力投球です。目いっぱいに仕上げています」という日高助手の言葉通り、最後まで手を緩めることなく、4F50秒3-36秒9-13秒0の猛烈時計。ハード調教で馬体を極限までつくり込み、「前走は叩き台としての仕上がりでしたが、見た目にも絞れています」と出来の良さに胸を張る。
条件も一気に好転する。大幅馬体増が示すように、休み明けで良化途上だった前回。さらに、軽い馬場が得意なタイプで、砂が深い地方から中央のダート戦に変わるのも、大きなプラス材料だ。「前走は落鉄もしていました。おそらくゲートの中で突進した時でしょう。それでよく頑張っている。スタートを普通に出れば先手が取れるはず」と同助手は堂々逃げ宣言。3枠5番からゲートを決めて、そのままゴールへ一直線-。後続に影をも踏ませず、ダート短距離王の座を奪い取る。
提供:デイリースポーツ