「東スポ杯2歳S・G3」(17日、東京)
デビュー2年目の
木幡育也騎手(20)=美浦・藤沢和=が、東スポ杯2歳Sで
トーラスジェミニ(牡2歳、美浦・小桧山)とのコンビで自身2度目の重賞の舞台に挑む。初挑戦だった昨年4月のフ
ローラSでは、自厩舎の
ラユロットに騎乗して18頭立て17着(16番人気)に終わってしまったが、「あの時は緊張しました。今回はあまり緊張せずに乗れると思います。メンバーは強いですが、前々の競馬で運んでしぶとさを生かしたい」と目を輝かせる。
トーラスジェミニは8月新潟の未勝利戦、そして前走の
百日草特別で2勝を挙げているが、いずれも木幡育が騎乗してマークしたもの。「もしかしたら相性がいいのかもしれません」とやや控えめだが、前走は6頭立て6番人気の低評価を覆して、積極策でハナを奪うと最後まで粘り切って逃げ切り勝ち。減量の特典がない特別レースでの勝利だけに価値は高い。「レース前から前に行った方がいいかなと考えていました。しっかりと自分でペースで運べましたし、ラストまでしぶとく頑張ってくれました」と振り返る。
同期では
武藤雅が真っ先にG1に騎乗(3月の
高松宮記念)、さらに先週の
エリザベス女王杯では
川又賢治も続いた。「同期とはみんな仲がいいですが、刺激も受けています」と言うだけに、早く追いつきたいところ。今年はここまで15勝を挙げているが、「まだまだ自分では納得していません」と常に上を目指す姿勢を貫いている。ルメール、デムーロ兄弟、モレイラ、ビュイック、ムーアと名手がズラリとそろう一戦。チャンレジャー精神でひと泡吹かせるか。
提供:デイリースポーツ