過去10年以内でも
ローズキングダムや
ディープブリランテ、
イスラボニータに
ワグネリアンなどが勝ち馬に名を連ねる格式高い1戦だ。
これまでの傾向を過去10年で探ると1〜3番人気は7勝2着7回と平穏ムード。新馬戦からの連勝は08年
ナカヤマフェスタ、09年
ローズキングダム、11年の
ディープブリランテ、14年の
サトノクラウンと4頭おり、10年の
サダムパテックは未勝利戦を勝ちあがっての格上げ初戦だった。キャリアよりも将来性が重視されるレースだ。
素質馬、来年のクラシックを賑わせそうな馬が顔を揃えた1戦で、典型的な逃げ馬は不在の組み合わせとなった。最後は瞬発力勝負になりそうだ。
スタートのセンスが良く、逃げても、逃げなくても競馬が出来る◎
カテドラル。舞台は異なるものの同距離の
野路菊Sの勝利を高く評価したい。左回りはデビュー戦で経験済み。デビュー戦からプラス10キロの馬体重で出走した前走は、自らスローペースを演出して11秒1〜11秒1〜11秒9でまとめた内容は出色。最後、失速したのはやや余裕残しの分だろう。今度はさらに良くなるはず。
究極の瞬発力勝負になったときには、やはり
ディープインパクトの血を信じたい。○
ヴァンドギャルドのデビュー戦は、スタートでミスしたものの、最後は苦しいところを抜け出してきた。母はフランスの重賞勝ち馬。実戦を1度使われたことで上積みも期待できる。
▲
ルヴォルグのデビュー戦も衝撃的だった。こちらは、母が米国の芝重賞勝馬。母の父キトゥンジョイは
サドラーズウェルズ系ながらも米国の芝コースで活躍馬を続出させている。500キロを超える大型馬で大きなフットワークで駈ける馬。同じ東京競馬場の芝1800mコースのデビュー戦は最後3ハロンはすべて11秒台というラップで後続を突き放した。ここも当然、有力圏内だ。
洋芝適性が高そうな
札幌2歳S組の△
ニシノデイジー、△
ナイママはやや評価を下げたが、高い能力は無視できない。加えて、△
ホウオウサーベルのデビュー戦も奥深さを感じさせるものだった。
来年のクラシックを占う意味でも必見のレースだ。