連続GIが終わった京都開催のオーラスを飾るス
プリント重賞。サ
マースプリントシリーズから続いた1200m重賞路線が
スプリンターズSで一段落、それ以来初めてのス
プリント重賞ということで、翌年の短距離路線の出発点とも考えられるレースである。
1.先行有利
京都芝1200mは、スタート直後に上り坂があるため、前半のペースが上がりにくい傾向がある。狙うべきは、器用に立ち回れる馬、上り坂に負けない確実な先行スピードを持っている馬。過去10年の勝ち馬のうち9頭が、4角を5番手以内で通過している。
2.サンデー系の人気馬が当てにならない
過去10年で1番人気は1勝で2着も2回のみと不振。とくに成績が悪いのが
サンデーサイレンス系の上位人気で、昨年は1番人気の
ダイワメジャー産駒ソルヴェイグが9着、2014年は1番人気の
ディープインパクト産駒レッドオーヴァルが9着。
3.近年は重賞組が存在感
かつては
京洛Sやオ
パールSなどオープン特別からの臨戦馬が上位を占めるケースが多かったが、最近3年間では重賞から臨戦した馬が3勝して2着2回。重賞の常連が存在感を示すようになって、オープン特別組には好走ハードルが上がっている。
ワンスインナムーンは昨年の
スプリンターズS3着馬(今年は6着)。新潟の
朱鷺Sを連覇しているように直線が平坦なコースを得意としていて、京都でも芝1400mの
京都牝馬Sで2着がある。ベストとも思える舞台で、相手関係も楽になった。重賞初制覇のチャンスだろう。