浦和競馬場(天候・晴、馬場状態・良)で行われたダート
グレード競走、第39回
浦和記念(JpnII・3歳以上オープン・ダート2000m)は、南関東から6頭、
JRAから4頭、他地区1頭の合わせて11頭が出走して行われ、
田辺裕信騎手騎乗の
オールブラッシュ(
JRA)が2分05秒4の時計で、昨年2月の
川崎記念以来、久々の重賞制覇を飾った。
レース序盤の先行争いは、
トーセンデューク(浦和)がハナに立ち、2番手に
シュテルングランツ(浦和)、3番手に1番人気のグリム(
JRA)、差が無く内に2番人気の
アポロケンタッキー(
JRA)が続き、その後に
クリソライト、
オールブラッシュと
JRA勢が追走した。
2周目の向正面で、先行する
トーセンデューク、
シュテルングランツに外からグリムが並び掛け、内に
アポロケンタッキー、
クリソライト、そして6番手を追走していた
オールブラッシュが一気にスパートを見せ、3コーナーへ。
ここで先行する2頭を交わしてグリムが先頭に立ったが、外からあっさりと交わし去った
オールブラッシュが一気にリードを広げ、最後は後続を4馬身突き放して快勝した。2着にグリム、1馬身差3着に
クリソライト、そして3馬身離されて
アポロケンタッキーが続き、上位は
JRA勢が占めた。
オールブラッシュは
父ウォーエンブレム、
母ブラッシングプリンセス(
その父Crafty Prospector)という血統の牡6歳馬。
JRA栗東・
村山明厩舎の管理馬。通算成績は31戦7勝(地方10戦2勝)。
<レース後のコメント>
1着
オールブラッシュ(
田辺裕信騎手)
「先手を取りたいなと思っていましたが、先行馬が多くて逃げられなかったので、切り替えて運びました。人気馬が前にいて牽制しあう流れになったので、プレッシャーを受けずに運べたのが良かったと思います。早めにスパートしたいなと考えていましたし予定通りでしたが、引き離せる手応えがあったのは馬の状態の良さだったのでしょう。控えて、早めに仕掛けて勝てましたから、内容的には凄く良かったです」
1着
オールブラッシュ(
村山明調教師)
「田辺騎手が絶妙のタイミングで仕掛けてくれました。体調も良かったですし、いい勝ち方で今後の楽しみも増えました。連戦してきていますし、年内は休養して
川崎記念を目標にしようと思っています」
2着グリム(
内田博幸騎手)
「脚は使えていました。番手での競馬も出来ますし、乗りやすい馬です。今日は勝った馬が強かったですが、この馬もまだまだこれから力をつけて行くと思います」
3着
クリソライト(
武豊騎手)
「一度使って素軽くなっていましたし、復調気配を感じました。器用さがない分、小回りでト
リッキーなコースはちょっと厳しかったのですが、走りが戻ってきたことは嬉しいです」
4着
アポロケンタッキー(J.モレイラ騎手)
「2回目の騎乗で、馬の性格も分かっていました。スタートも良く、いいポジションを取れましたが、砂を被ると気にする面がありました。
パワーがありますから、小回りよりも広いコースの方がいいでしょう」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI