「京都2歳S・G3」(24日、京都)
まさに火花を散らす激しいデッドヒートだった。名手に導かれ、1番人気の
クラージュゲリエが重賞初制覇を果たした。
好スタートを決めたが、道中は後方で待機。向正面でピタッと折り合いをつけると、4コーナーで徐々に進出を開始した。直線で鞍上の右ステッキに鋭く反応して加速。ほぼ同時に
アタックした
ブレイキングドーンとの一騎打ちとなったが、しぶとく半馬身差振り切ってゴールを駆け抜けた。
エリザベス女王杯(
リスグラシュー)に続き、今年のJRA重賞4勝目を挙げたモレイラは「スタートが良く、ポジションも満足。折り合いもついたし、スペースができてから直線の反応も素晴らしかった」と笑みを浮かべた。
見届けた兼武助手が「ひどくイレ込むこともなく、気合乗りは良かった。いい結果につながって良かった。並ばれても、抜かさせないところはさすがですね」と人馬をたたえれば、殊勲の鞍上も「フィーリングがいい馬。クラシックのチャンスはあると思う」と将来性にお墨付きを与えた。
日曜は府中で騎乗するマジックマン。この勝利を弾みに、同じ池江厩舎の
サトノダイヤモンドで挑む
ジャパンCが一層楽しみになった。
提供:デイリースポーツ