9日に阪神競馬場で行われる
阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳・牝・GI・芝1600m)。過去10年のデータを脚質別に分析する。
過去10年、逃げ馬(3コーナー1番手)の馬券絡みは無し。3番人気以内に支持されていたのが11年の
ラシンティランテのみと、人気薄が多かったにせよ、10頭全てが掲示板外に沈んでいる。逃げ馬の印象が強い
メジャーエンブレムも、道中は2番手からの競馬だった。
4コーナー3番手以内から馬券に絡んだのも、前出の
メジャーエンブレムに加えて、11年
サウンドオブハート(1番人気3着)、12年
クロフネサプライズ(15番人気2着)の3頭だけ。対照的に4コーナー10番手以降からも12頭が馬券圏内に食い込んでおり、差し、追い込みを選択しても不利にはならない。
ただし、その12頭のうち、6番人気以下だった馬は09年
ベストクルーズ(6番人気3着)、12年
レッドセシリア(10番人気3着)だけ。つまり、人気薄の馬が展開に乗じて差してくるというよりは、実力馬が位置取りを問わずに結果を残しているということ。それは、上がり3F1位の馬が5勝7連対、上がり1~3位の馬が9-6-6-12という好成績を残している点からも窺える。
短距離タイプの参戦、キャリアの浅い馬が多いことも差し馬台頭の要因となっており、過去10年で前半3ハロンが36秒台まで緩んだことは無い。近6年で4回、前半34秒台の速いラップを刻んでいる。