「
阪神JF・G1」(9日、阪神)
強運の持ち主だ-。その確率は50%。注目の良血馬
タニノミッションが6日、6分の3の抽選を無事に突破した。同じく抽選をくぐり抜け、06年の2歳女王に輝いたのは
母ウオッカ。出走切符はつかんだ。その期待に応え、7つのG1タイトルを得た偉大な名牝に続く。
残る3頭の出走枠を収得賞金400万円組の6頭で争った抽選。
タニノミッションが、見事に第一関門を突破した。「母も抽選を突破したし、運は持っている」と辻野助手。母は06年に9分の8の抽選をくぐり抜け、見事に2歳女王に輝いた
ウオッカ。G1・7勝を挙げた名牝に、その娘も続く。
東京での新馬戦はモレイラを背に快勝。血統を裏切らない結果を残した。「前回は調教が足りないと思ったけど、今回は雰囲気がいい」と同助手。水曜の最終追い切りは、栗東CWで交流重賞2勝馬
クイーンマンボを追走し、圧巻の1馬身半先着。
「一瞬の加速はさすが。瞬時に抜け出すところを見ると、母の血を受け継いだかな、と感じる。後ろで我慢できるのも、この馬のいいところ。動きにキレがあるし、上積みも十分見込める」と、母に姿を重ねて感心する。
2週連続で追い切りに騎乗した浜中も「行きたがるそぶりを見せても我慢するし、最後もいい反応。コントロールが利きやすくて乗りやすい」と好感触。東京マイルから舞台が変わっても、「瞬発力があるから大丈夫だと思う」。パートナーへの信頼は揺るがない。
阪神JFが牝馬限定戦となった91年以降、
ウオッカ以外にも07年
トールポピー、08年
ブエナビスタ、11年
ジョワドヴィーヴルの3頭が抽選突破からVを決めた。運も実力も兼ね備えた良血牝馬が、母の蹄跡をなぞる。
提供:デイリースポーツ