「
朝日杯FS・G1」(16日、阪神)
新馬-もみじSと2連勝中の
ニホンピロヘンソンが、無傷3連勝でのタイトル奪取を狙う。マイル経験こそないものの、前走を濃い内容で制すなど、素質の高さは疑いようがない。まだ底を見せぬ
ルーラーシップ産駒が、大舞台で勝負強い走りを見せつける。
目下2連勝中の
ニホンピロヘンソンが面白い存在だ。前走のもみじSは重賞級と言っても差し支えない内容。すんなり先手を奪い、上がり2Fは10秒7-11秒5と優秀なラップを刻み込んだ。
「2戦目で
テンションが上がっていましたし、ゲートで立ち上がったりしてスタートも良くなかった。それでも勝ってくれましたから。素質はあると思っています」と安達師は振り返る。前走後は精神面の成長を促すため、京都府の宇治田原優駿ステーブルへ放牧に出し、栗東トレセン帰厩後は入念にゲート練習を行った。1週前の栗東坂路では4F51秒5の自己ベストを計時。状態面も着実にアップしている。
84年の
グレード制導入以降、史上14頭目となる無敗制覇が懸かる一戦。
グランアレグリア、
アドマイヤマーズ、
ファンタジストと他にも土つかずのラ
イバルはいるが、ヘンソンも有資格馬だ。「今は落ち着いていますし、じっくりと走れています。それでも競馬場に行くと
テンションが高くなる心配はあるので、厩舎装鞍も考えています」と、ひのき舞台を前に指揮官は万全の態勢を敷く予定。1F延長を難なくクリアし、頂点をつかんで見せる。
提供:デイリースポーツ