12日(水)、
船橋競馬場(曇・不良)で第64回
クイーン賞(JpnIII ダート1800m・11頭立て)が行われ、先手を奪った2番人気の
アイアンテーラー(
JRA)が押し切って、重賞初制覇を飾った。タイムは1分52秒7、騎乗は
浜中俊(
JRA)。2着には3番人気だった
サルサディオーネ(
JRA)、3着には6番人気の
オルキスリアン(船橋)が入った。1番人気だった
プリンシアコメータ(
JRA)は好位追走から失速して10着だった。
レースはスタートを決めた
アイアンテーラーが逃げ、直後に
サルサディオーネが続き、好位を
プリンシアコメータ、
ブランシェクール(大井)、
オルキスリアンが固める展開。3コーナーから先行2頭が後続を離していき、そのままマッチレースへ。直線半ばで抜け出た
アイアンテーラーが先頭でゴール、追走した
サルサディオーネが2着。後続の追撃を凌いだ
オルキスリアンが3着に入った。
勝った
アイアンテーラーは
父ゴールドアリュール、
母オータムブリーズ(母の
父ティンバーカントリー)の牝4歳・栗毛。
JRA栗東の飯田雄三厩舎所属。先手を譲らない
スタイルで勝ち上がり、前走の
JBCレディスクラシック(JpnI)で重賞初挑戦(8着)。2戦目の重賞挑戦で初制覇となった。通算16戦6勝(中央15戦5勝)。
【レース後のコメント】
1着
アイアンテーラー(
浜中俊騎手)
「逃げたいなと思っていました。馬はリズムよく走っていましたし、いい感じで道中運べていました。しぶとさが持ち味だと思いますし、それを存分に発揮してくれました。今日勝てて(賞金を加算して)牝馬の交流重賞に使っていけますから、今後も期待出来ると思います」
(飯田雄三調教師)
「ナイターで、馬場が光っていたのが心配でしたし、絡んで来られたらどうかなとも考えていましたが、まだあれだけ余力があるとは思っていませんでした。今後はオーナーと相談して決めようと思います。よく走ってくれました」
2着
サルサディオーネ(
丸山元気騎手)
「向こう(
アイアンテーラー)が行くだろうし、2番手からになるかなとは思っていました。自分の形ではなかったですし、コースにできた水たまりを気にしている所もありました。左回りは走りますし、牝馬限定戦ならチャンスがあると思います」
3着
オルキスリアン(
今野忠成騎手)
「よく頑張りました。以前乗った時よりも、道中は力まず走ってくれました。51kgも良かったと思いますし、何とか3着を確保してくれました。馬場を気にしていましたが、よく走ってくれましたし、まだまだこれからが楽しみです」
4着
ハービンマオ(
松岡正海騎手)
「ペースが速くて前が止まらない競馬になり、この馬には向きませんでしたが、最後はいい脚を使ってくれました。地方の馬場は合っていますし、これから強くなる馬。牝馬のダート
グレード競走ならチャンスはあると思います」
6着
ブランシェクール(
吉原寛人騎手)
「内枠に入ったので、ある程度前につけて、自分の形でと思っていましたが、イメージとは違う形になりました。前にはつけましたが、ペースが落ちず、一番嫌な展開になってしまいました。大井の1800mが一番良いと思いますから、そこで巻き返せればと思います」
(取材:大関隼・中野雷太)
ラジオNIKKEI