スマートフォン版へ

【有馬記念】競馬史に残る中363日のV トウカイテイオー奇跡の復活/平成有馬記念列伝(1993年)

  • 2018年12月18日(火) 18時40分
 長く古馬中長距離戦線を引っ張ってきたメジロマックイーン京都大賞典を最後に引退し、前年の二冠馬ミホノブルボンは長期休養中。それでもG1馬が8頭揃ったこの有馬記念、ファンが1番人気に支持したのはビワハヤヒデだった。

 ここまで10戦6勝2着4回。メンコを外して臨んだ秋の2戦を圧勝し、古馬との初対決に挑んできた。

 2番人気は前走でコタシャーン以下を降しジャパンカップを制したレガシーワールド、そのジャパンカップで3着だった同年のダービー馬ウイニングチケットが3番人気で続く。

 前年の有馬記念以来の出走となるトウカイテイオーは4番人気。主戦の岡部幸雄がビワハヤヒデを選択したこと、最終追い切りでヨレる面を見せたこともあり、ファンの見方は懐疑的で、4番人気という評価も、どちらかといえば応援票というニュアンスが強かった。

 前年とは異なり、メジロパーマーが後続を引きつけながらの逃げを打ち、ビワハヤヒデは好位から競馬を進める。トウカイテイオーは8番手で機を窺う。手応え十分に4コーナーを回ったビワハヤヒデが、直線で早々と抜け出したところに、外からトウカイテイオーが襲いかかる。残り100mで馬体を併せると、トウカイテイオービワハヤヒデを半馬身競り落としたところがゴール。JRA史上最長となる中363日でのG1勝利の偉業達成に、場内からは期せずして「テイオー・コール」が沸き起こる。

 勝利騎手インタビューで田原成貴は声を詰まらせ、岡部幸雄は「テイオーに差されたなら仕方ない」と振り返った一戦。紛れもなく、平成の有馬記念史に残る、屈指の名勝負だった。

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す