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【平成有馬列伝】93年トウカイテイオー 奇跡の復活に中山が熱狂

デイリースポーツ
  • 2018年12月19日(水) 06時00分
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 “奇跡の復活”-。日本中の競馬ファンが驚かされたレースだった。

 平成時代の有馬記念名勝負を振り返る「平成有馬列伝」。平成5(1993)年の有馬記念を制したのは、前年の有馬記念11着以来、364日ぶりの実戦となったトウカイテイオー。1年前の雪辱を果たすとともに、父シンボリルドルフ(84、85年)との同レース史上初の父子制覇を達成した。

  ◇  ◇

 単勝1番人気は、その年の菊花賞ビワハヤヒデテイオーは4番人気に支持されたが、決して前評判は良くなかった。何しろ1年ぶりのレースが、G1で有馬記念。マスコミはこぞって軽視したが、ファンは見捨てていなかった。

 その熱い期待に応えるかのような激走だった。道中は馬群の中団を追走し、2周目3コーナー付近から徐々に進出。直線入り口で早くも先頭に立ったビワハヤヒデに一歩一歩詰め寄ると、そこから先は2頭によるマッチレース。二度三度、馬体が激しくぶつかり合う。そして、経験で勝るテイオーが、最後は半馬身差をつけてゴールを駆け抜けた。役者が違う、と言わんばかりに。無念の左後脚骨折から1年、まさに奇跡の復活劇だった。

 管理した松元省一元調教師は、こう振り返った。

 「ファン投票(4位)はとても励みになりました。応援してくれているファンのためにも頑張ってほしいと、送り出しました」

 多くの競馬ファン、関係者に強烈な印象を残したグランプリとなった。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント 34件

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  • ごろまきさん

    前年に騎乗停止の岡部に乗り替わっての田原。
    後にテイオーは体調が良くなかったという情報も出たけど、生き物だからね。
    この復活劇は絶対的に田原じゃなきゃダメだって思えるね。
    そして、一番人気のビワハヤヒデと岡部に勝った。
    競馬は人と馬のドラマをお手本にしたようなレースだったね。

  • 風神雷神凡人さん

    あの田原が泣きながら「日本競馬の常識を覆した彼自身の勝利です。彼を褒めてやって下さい。」とコメントした事が全てを物語っていた感動のラストランでした。現地で見れた自分は幸せ者です。

  • オグオグさん

    トウカイテイオーは奇跡の馬だと思います。
    こんなに美しい馬は2度と現れないでしょう。
    このレースは本当に感動しました。田原騎手のインタビュー時にもらい泣きしたのを覚えています。

  • さん

     MJZllzY

    後にも先にも競馬で泣いたのは、あなたが最初で最後だよ。
    まさに名馬!
    1番好きな馬です!

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