ホープフルS(GI・中山芝2000m)に美浦から出走する各馬について、追い切りを終えての感触や状態関係者に話を聞いた。
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コスモカレンドゥラ(牡2・美浦・
田中博康)について、田中調教師。
「前走(
黄菊賞・500万下・1着)は状態的にも上がってきたところだったので、良い感じでレースに臨めました。ただ少し太め感もありましたので、こちらが思っていた以上のレースをしてくれたと思います。これまでもこちらが考えていた以上の競馬をしてくれているのですが、前走は良い勝ち方ができました。
前走後は一旦短期放牧を挟みまして、3週ほど前に帰厩しました。しっかりとオンとオフができていますし、ここまで順調に調整ができています。先週の追い切りでかなり反応が良くなっていましたので、今週(12/25)は馬が自分から反応したという感じで、だいぶスイッチが入って研ぎすまされてきました。これまでの中では1番キッチリ仕上がったと思います。
中山の2000mはコーナーが4つありますし、時計がかかるようなタフな馬場が合いそうなので、この馬には良い条件でしょう。メンバーが強くなるので相手関係は読みづらいですが、これまでで1番良い状態なのと適条件というところで頑張ってほしいですね」
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ジャストアジゴロ(牡2・美浦・
大和田成)について、内海調教助手。
「良い意味で気性面に遊びや激しさがあるのが良いところだと思っています。最後にその部分が出てくれると、前走(未勝利・1着)のような競馬ができて、終いに良い脚を使ってくれます。前走後はここを目標にして調整をしてきました。
先週の追い切りに乗った田辺騎手も良い感触を掴んでくれています。先週末に併せ馬で時計を出して息はできていますし、今週(12/25)は馬の気持ちを損ねないように坂路でサラッと追い切りました。調教の感じからも右回りをこなしてくれるでしょう。前が流れて終いの脚が切れる展開になってほしいですが、恥ずかしい競馬はしないと思いますし、期待しています」
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ハクサンタイヨウ(牡2・美浦・浅野洋一郎)について、浅野調教師。
「先週の追い切りの感じから、出否は最終追い切り後に決めようと松岡騎手とも話をしていましが、追い切りが終わってジョッキーから
ゴーサインが出ましたので、出走を決めました。まだ弱いところがあるので我慢をしながら使ってきていますが、レースを経験するごとに馬が変わってきました。
個人の馬主さんの所有馬で長く楽しんでもらえる馬にしたいですし、古馬になったら絶対に良くなってくると思っていますので、このレースの後は間隔をあける予定です。この馬には中山は良さそうなイメージがありますし、有力馬がたくさん出走する中でどんなレースをしてくれるか楽しみにしています」
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マードレヴォイス(牡2・美浦・
田村康仁)について、町田調教助手。
「順調です。新馬勝ちした馬ではないですし、レースを使いながら良くなるタイプなので、経験を積みながら成長をしてきています。タフな馬なので中1週の競馬でも疲れは見られません。切れる脚を使うのではなくジリジリ脚を使うタイプのように感じるので、2000mの距離は良いでしょう。
どちらかというと
パワー型なので、馬場はもっと荒れてくれてもいいかもしれません。ただここはメンバーが揃いましたし、胸を借りるつもりで頑張ってほしいですね」
(取材・文:佐々木祥恵)