中央競馬の一年を10大ニュースとして振り返ります。1位は衝撃的な強さを見せたあの馬。外国人騎手旋風、
武豊、福永に菜七子…騎手にスポットが当たる年でもありました。みなさまの新年の競馬ライフが素晴らしいものになりますように!!
【1位】
アーモンドアイ三冠+JC衝撃レコードV
完全無欠の走りでターフを駆け抜けた。
アーモンドアイは1月の
シンザン記念から怒濤(どとう)の5連勝。
桜花賞-
オークスを楽々勝ち切ると、ぶっつけで臨んだ
秋華賞も完勝して史上5頭目の牝馬三冠を達成した。
そして、古馬初挑戦となった
ジャパンCでは単勝オッズ1・4倍の断然人気に応え、2番手から抜け出し完勝。12年
ジェンティルドンナに続き、史上2頭目の3歳牝馬制覇を成し遂げるとともに、従来の記録を1秒5更新したV時計2分20秒6は、堂々の世界レコード樹立となった。なお、G1・4連戦4連勝は史上初。前哨戦を使わない直行ローテも注目を集めた。
「
パーフェクトホース!世界で対等に渡り合える能力がある」。こう語ったのは主戦のルメール。古馬の一線級を蹴散らし、もう日本に敵はいない-。日本馬の悲願である
凱旋門賞には「行かなければならない馬だと思っている」と言い切った。次戦は来年3月30日の
ドバイターフか
ドバイシーマクラシックを予定。2019年は世界へ飛び出していく。
【2位】ユタカ超えルメール 外国人騎手旋風
かつてないほどの外国人旋風が吹き荒れた。その象徴的な存在がルメール。JRA年間215勝を挙げ、05年に
武豊が記録した212勝を13年ぶりに更新。“ユタカ超え”を果たした。G1もJRA史上最多の年間8勝。
アーモンドアイの主戦として牝馬三冠達成や
ジャパンC制覇を決めるなど、活躍の中身も濃かった。
M・デムーロはもちろんのこと、モレイラ、ビュイックといった黒船も次々と襲来。一日11連勝(11月11日、京都1〜11R)、10週連続G1制覇(
秋華賞〜
朝日杯FS)など、日本人騎手にとっては受難の一年となった。
【3位】
武豊前人未到の4000勝達成
史上初、史上最速、史上最年少…。これまで数々の記録を刻んできた
武豊が、9月29日の阪神10R(
メイショウカズヒメ)で前人未到のJRA通算4000勝を達成。新たな偉業に、セレモニーでは多くのファンや関係者が祝福した。
87年のデビューから32年目、2万1235回目の騎乗でたどり着いた金字塔。来年は50歳を迎えるが、衰え知らずの肉体と精神力で進化し続けるレジェンドは、次なる節目の5000勝を目指して突き進む。
【4位】福永ダービージョッキーに
ついに福永家の悲願達成-。
ワグネリアンとのコンビで挑んだ、平成最後の
日本ダービー。かつて天才と言われた父・洋一さんでも手に入れることができなかった“ダービージョッキー”の称号を、息子・祐一が19回目の挑戦でついに手にした。
感極まったユーイチは馬上で男泣き。「これがダービーを勝ったジョッキーの景色かと。父に代わって、目に焼き付けました。ようやく福永洋一の息子として誇れる仕事ができた。いい報告ができます」と誇らしげに語った。
【5位】菜七子が女性騎手最多勝利記録を更新
デビュー3年目を迎えた藤田菜七子にとって、大躍進の一年となった。6月に通算31勝をクリアしてG1騎乗が可能に。8月には増沢(旧姓・牧原)由貴子が持っていたJRA女性騎手最多勝記録を更新。JRA年間27勝と、昨年(14勝)の倍近くの勝ち星で自己記録を大きく超えた。
来年3月から女性騎手は2キロ減となる新たな減量制度が導入されることも決定。19年はG1初騎乗、さらに重賞初制覇と、ますますの活躍が期待される。
【6位】障害王者
オジュウチョウサン有馬出走
【7位】
スペシャルウィーク、
テイエムオペラオー死す
【8位】秋山が史上5人目全10場重賞制覇
【9位】大井の帝王・
的場文男がJRA最年長騎乗記録
【10位】角居師21年厩舎解散発表&飲酒運転逮捕
【番外編】竹内涼真が小倉登場で入場人員レコード
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提供:デイリースポーツ