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シンザン記念・G3」(6日、京都)
小さな体を大きく使って躍動した。重賞初Vを目指す
ドナウデルタが3日、栗東坂路で力強いフットワークをアピール。パーソナルベストとなる栗東坂路で4F52秒0-37秒6-12秒2をはじき出した。「あれだけの動きを見せてくれれば十分。いい追い切りだったと思います」と久保助手は絶妙なアクションに満足げにうなずく。
勝負どころでゴチャつきながらもしぶとく伸びた前走の
デイリー杯2歳S5着。その後も慌てず騒がす、短期放牧を入れ、ゆったりとしたローテを取った。この休養がプラスに働き、約1カ月半という短期間ながらも急成長を遂げている。「馬体重は同じでも、トモに筋肉がついてパンとしてきたよ。この休養で馬体はめちゃくちゃ良くなってきた。うん、中身が変わってきた」。かつて、統一ダートG1・9勝馬
ヴァーミリアンを担当していた腕利きは、もくろみ通りの上昇ぶりに期待を膨らませる。
叔
母ジェンティルドンナは12年の覇者。偉大なる名牝が築いた足跡を追う戦いでもある。「追えば追っただけ伸びるし、切れ味もある。この系統はみんなそう。やっぱり何かを持っている血統なんだよ」。登竜門レースを鮮やかに制し、クラシックの舞台へと乗り込む。
提供:デイリースポーツ