「AJCC・G2」(20日、中山)
菊花賞馬
フィエールマンが始動する。キャリアはわずか3戦、しかも
トライアルを使わず、3カ月以上の休み明けで臨んだ初めてのG1舞台。
エタリオウとの激しい競り合いを鼻差で制し、クラシックのタイトルを手に入れた。
競馬の常識を覆す衝撃的な勝利だった。その後は古馬との対戦を見送り、照準をここへ。一戦一戦を全力で走り切るタイプとあって、これまでも十分に間隔をあけて使われてきた。馬の状態を見極め、抜かりなく調整を進めている。
年末から時計を出し始め、美浦Wでの1週前追い切りでは、貫録の違いを見せつけるかのように、併走パートナーの
アッラサルーテ(6歳1600万下)を圧倒した。「良かったですね。もともと本数はいらないタイプだけど、やっぱりいい感じで動きます」と、手塚師も満足げな表情だ。
17日に予定している最終追い切りには、ルメールが駆けつけて感触を確かめる。始動戦とはいえ、G1馬として負けられない一戦。
アーモンドアイ、
ブラストワンピースといった同世代のラ
イバルを驚かせるようなパフォーマンスで、さらに進化を遂げた姿を見せつける。
提供:デイリースポーツ