「AJCC・G2」(20日、中山)
1年1カ月ぶりに実戦復帰した7番人気の
シャケトラが、
菊花賞馬を破る大金星を挙げた。
ブランクを感じさせない勝ちっぷりだった。道中はスムーズに中団を追走。4角手前から抜群の手応えで進出すると、直線入り口で早々と先頭へ躍り出る。
石橋脩のゲキに応え急坂を駆け上がると、外から迫る
フィエールマンを頭差抑えてフィニッシュ。中391日での重賞Vは、歴代3位の記録となった。
「4コーナーから素晴らしい動きで、直線で手前を変えてからの伸びも良かった。1年以上も休んでいて、こういう競馬で勝つのだから能力があります」と
石橋脩。騎乗予定だった戸崎圭が病気のため急きょの乗り代わりだったが、巡ってきたチャンスをきっちりモノにした。「相手(
フィエールマン)も自分が乗っていて、強いと分かっていましたから」。会心の勝利に笑顔がこぼれた。
管理する角居師は、昨年7月の道路交通法違反(酒気帯び運転)による半年間の調教停止処分が明けた7日に、厩舎としての活動を再開したばかりだった。「休み明けなので息切れしないか心配でしたが、強い競馬でした。今年の(厩舎)初勝利が重賞勝ちでビックリしています」。現役最長を更新する16年連続の重賞Vを、しみじみとかみしめた。
今後については「オーナーと相談してから」と指揮官。次走は未定だが、G1の大舞台に戻ってくる日も、そう遠くはなさそうだ。
提供:デイリースポーツ