31日に
川崎競馬場で行われた多摩川オープン(ダ1600m・1着賞金500万円)は、先頭集団の後ろで進めた森下博騎手騎乗の6番人気
トキノパイレーツ(牡4、川崎・
八木正喜厩舎)が、直線入り口で先頭に立って抜け出し、最後は2着の2番人気
アルタイル(牡7、大井・
堀千亜樹厩舎)に2.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1:41.9(良)。
さらに1/2馬身差の3着には5番人気
ゼンノウラヌス(牡7、川崎・
佐々木仁厩舎)が入った。1番人気の
ラブミークン(牡7、船橋・
川島正一厩舎)は5着、3番人気の
バンドオンザラン(牡5、川崎・
内田勝義厩舎)は4着だった。
トキノパイレーツは父
モンテロッソ、
母エルサフィール、
その父タヤスツヨシという血統。これで通算成績を13戦4勝とした。騎乗した森下博騎手は1955年5月4日生まれの63歳。金沢の山中利夫元騎手が持つ日本最年長勝利記録(記録として確認できる1973年4月以降)を更新し、今年の初勝利を飾った。
【森下博騎手のコメント】
「いや、思った通りの競馬が出来ました。気持ちよかった!
(ずっと調教を付けている
トキノパイレーツは)ここ2戦は踏み込みも甘くて力が入ってなくて本調子じゃなかったです。でも、ここ十日くらいでぐっと良くなって来て、調教もビッシリできました。返し馬でも前2走とは気の乗り方が全然違っていました。この馬はこれからもっと良くなります。競馬が上手で、抑えるところは抑えが利き、手前も上手に換えるようになったので伸びるようになりました、あとはトモがパンとすれば。
(最高齢勝利記録については)それは気にしてません。免許の更新の手続きはしてますが、受かれば来年度も乗って、64歳までかなあと思ってますけど。体のメンテナンスは気を付けてます。今朝は河原の調教コースで50mダッシュを3本やってから来ました。でも、的ちゃん(
地方競馬教養センターの同期の
的場文男騎手)はもっと乗ってるよね。彼も『疲れた疲れた』って言ってるけどね。
でも、この馬が重賞勝つところを見たいって馬主さんに言われててね。乗ってくれって」
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)