「
きさらぎ賞・G3」(2月3日、京都)
3年前の勝ち馬
サトノダイヤモンドが
菊花賞を制すなど、西の出世レースとして知られる一戦。
メイショウテンゲンは、初勝利を挙げたばかりでも十分な伸びしろを残し、魅力たっぷりの素材だ。キャリアを重ねながら強さを増した母の背を追い、重賞初勝利を狙う。
未勝利を勝ったばかりでも魅力十分だ。デビュー4戦目で初勝利を手にした
メイショウテンゲン。外に膨れたり、内へもたれたりする癖で2、2、3着と惜敗が続いただけに“ようやく”と表現していいだろう。土屋助手は「攻めは真っすぐに走るのになぁ。余裕があるからなのか、外にも内にも行く」と首をかしげる。
今回はその対策としてリングバミを使用する。「口向きが原因じゃないので効果があるかどうか。フワフワして走るから、若さとしか言いようがない」と苦笑いする。
父は
ディープインパクトで、母は10年に
日経新春杯、
京都大賞典と重賞2勝を挙げた
メイショウベルーガという良血馬。母も管理した池添兼師は「いい子を出すと思っていた。母は古馬になって良くなったし、この馬もひと回り大きくなったら…と思う。まだ成長途上だし、奥手だとは思うけど、クラシックを目指すなら、ここでいい競馬をしないとね」と厩舎ゆかりの血統に夢を描く。
土屋助手にとって担当馬の
きさらぎ賞参戦は、昨年の
カツジ(5着)に続き2年連続となる。「完成度は
カツジの方が上だったし、長い目で見てほしい。ただ、まともに走ってどれだけの競馬ができるのかを見てみたいよな」。重賞のメンバーに入れば、ソラを使って癖を出す余裕もないはず。まだ幼くて粗削り。だからこそ、底知れぬ能力を感じさせる。
提供:デイリースポーツ