「
ダイヤモンドS・G3」(16日、東京)
単勝1・7倍の断然人気となった
ユーキャンスマイルが、瞬発力の違いを見せつけた。道中後方待機から繰り出した決め手は、次位に1秒2差をつけるメンバー最速の上がり3F33秒4。直線では内を縫うように進出。残り200メートル過ぎで楽々と先頭に立つと、後続に2馬身半差をつけての完勝劇だった。
昨年の
菊花賞3着馬が、待ちに待った初のタイトル奪取。初コンビの岩田は「行きだしてからすごい脚を使ってくれた。(直線は)どこの進路でも突き抜けそうだった。楽勝でしたね。こういう距離で楽しみな存在だと思います」と絶賛した。自身にとっても、昨春の天皇賞(
レインボーライン)以来の重賞制覇となり、心地良い汗を拭った。
前走も3000メートルの
万葉Sで鼻差2着。長距離戦線で頭角を現してきた新星に、9年連続のJRA・重賞勝利を決めた友道師は「右トモの弱さが解消してきて、右にモタれる面を矯正できたことが大きいですね」と成長の要因を明かす。
もちろん、今後の最大目標は春の盾。トレーナーは「
天皇賞・春(4月28日・京都)に直行します。スタミナのある馬だし、次が楽しみ。このまま成長していってほしいね」と期待を膨らませた。待望のタイトルを手に、さらなる大舞台へ。最高の笑顔を求め、意気揚々とG1に向かう。
提供:デイリースポーツ