「
阪急杯・G3」(24日、阪神)
重賞初制覇のチャンスだ。
タイムトリップは前走の準オープンで約2年ぶりの勝利。デビュー当初に陣営の期待を集めていた素質馬が、ようやく復活してきた。相手が強化されても勢いは止まらない。
陣営の期待馬が輝きを取り戻しつつある。
タイムトリップは16年7月の福島でデビュー勝ち。同年10月に
カンナS、翌17年1月の
クロッカスSとオープン2勝を挙げた。菊川師は当時を「素質が高い馬だと思っていたし期待は高かった」と振り返る。
しかし、その後は不振が続いた。「3歳の夏から長い休養に入ったのは夏バテの影響があって戻せなかった上に爪を傷めたことでリズムまで崩してしまった」と一頓挫の影響が予想以上に長引いたのが原因だった。
ようやく、前走の
石清水Sで約2年ぶりの勝利。スタートで後手に回りながらも、メンバー最速の上がりで直線一気の強襲劇を決めた。「いい勝ち方。2走前(
ファイナルS)はスタートしてすぐに挟まれて最後方。それでも最後はいい脚を使って伸びてきてくれたし、内容は良かった」と、復活Vへの感触をつかんでいたという。
「1400メートルにこだわりたいからこのレースを選択したけど、ここまで順調。体も成長してくれたし、期待しているよ」と目を細めた。2度目のコンビとなる浜中にも「2走前に乗ってもらって馬をよく分かっているから」と信頼を寄せる。
2連勝を決めて初タイトルをつかみ、真の復活といきたい。
提供:デイリースポーツ