今年も惜しまれつつ、ビッグネームが競馬界を離れて行く。プロ歌手から転身した経歴を持つ松元茂樹調教師(70)も今週がラストウイーク。万感の思いを胸に、最後の勝負に挑む。
元歌手という異例の経歴を持つ松元師は、見た目に若く、声にも張りがあり、とても定年を迎えたとは思えない。それでも「今の心境?まだ手続きなどでバタバタしてるけど、スカッとしているよ。これで終わり。今後は時間に制限されない生活を送りたい」と表情は晴れやかだ。
思い出のレースには「やはりG1かな。感動が違うからね」と振り返る一方で、「欲を言えば、G1中のG1を獲りたかった。
ジャパンCとか、距離の長いレースが好きだし、是が非でも獲りたかったが…あと一歩だったね」と悔やむ場面も。だが、それも競馬。最後には「まあ、言ってもキリがない。最高の調教師人生ですよ。これだけ勝たせてもらったのだから」とうなずき、柔和な笑みを浮かべた。
ラストウイークは土日の阪神、小倉に11頭がスタンバイ。(3、1、4、8、1、3)という“善戦マン”の日曜阪神8R
カフジキングは「今回、ブリンカーを着けてみる」と勝負気配。詰めの甘さを補い、有終Vでスカッと決めたい。
提供:デイリースポーツ