「
チューリップ賞・G2」(3月2日、阪神)
本番出走を確実にするために、収得賞金900万円組は是が非でも優先出走権を手にしたい。早めに栗東入りした関東馬の
アフランシールもそんな一頭。2歳女王を筆頭に強力なメンバーがそろったが、1冠目を見据えて、ここで結果を出しておきたいところだ。
桜の仁川を見据え、早々と22日に栗東入りした関東馬
アフランシール。24日には坂路で4F56秒1-12秒7をマークした。担当の竹内助手は「当初は少し戸惑ったところを見せましたが、カイバ食いは落ちてないです。体もしっかりしています」と、環境に順応しつつある様子を確認してホッとした表情だ。
函館新馬戦で非凡なレースセンスと瞬発力を見せてV。その後は
札幌2歳S5着、アルテミスS7着と重賞で強敵相手に足踏みしたが、自己条件に戻った前走は力が違うと言わんばかりの内容。阪神JF除外のうっぷんを晴らして2勝目を挙げた。
前走後は鳥取県の大山ヒルズへ放牧。約2カ月、乗り込みを続けながら充電を図った。「もともとしっかりした体だが、これまでで一番長い休養でもあり、馬体に成長を感じますね」と尾関師は手応えを得ている。
本番と同舞台で、昨年の最優秀2歳牝馬との初顔合わせ。現時点での力を測るには絶好の機会だ。「前走後、
桜花賞への間隔が取れるここを目標にした。栗東での調整は先々を見越してのこと。新馬後の2戦はこの馬のポテンシャルを出し切れていないし、一線級との対戦でどこまでやれるか」と指揮官は腕まくり。早め西下の意欲を実らせたい。
提供:デイリースポーツ