菊花賞14着、
日経新春杯9着と近2走は精彩を欠いている
メイショウテッコン(栗東・
高橋義忠厩舎)。とはいっても、前走は
武豊騎手とのコンビで見せ場たっぷりのレース内容だった。次走は
日経賞(3月23日・中山芝2500m)を同じコンビで予定しており、今朝13日はレースに向けた1週前追い切りを行っている。
1回目のハローが終了した時間帯にCWコースで併せ馬。
武豊騎手を背に、
マイハートビートを追いかける展開だったが、道中の走りは意外と折り合っている。ただ、3コーナーでのラップが13.2秒とかなりスピードが出ていたので、最後の直線は少し失速するかも知れないというのが、4コーナーを回ったところでのイメージ。
ところが。最後の直線に向くと、更にスピードが乗ってきて、ゴールまで駆け抜けていく。時計は6F78.8〜5F64.5〜4F50.6〜3F37.4〜1F11.8秒と数字的にも申し分ない。前記2レースは個人的に少し調教量が物足りない印象を感じていたが、今回は2月下旬の時点からCWで時計を出しており、きっちりと乗り込まれている。
追い切り後に矢野正樹調教助手に話を聞くと「今回はブリンカーを外します」ということだったので、それだけ気性的にも成長してきたのかも知れない。あとは最終追い切りでどんな動きを見せてくれるか注目してみたい。
(取材・文:井内利彰)