今月24日に中京競馬場で行われる
高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)では、
ロードカナロア産駒の
ダノンスマッシュに注目が集まりそうです。そこで今週は、
ダノンスマッシュと同じ安田隆行調教師が管理した
ロードカナロアの現役時代を振り返ります。国内外問わずス
プリント路線で華々しい成績を収め、2012年に
JRA賞最優秀短距離馬、2013年には
JRA賞最優秀短距離馬と
年度代表馬との2冠を達成。引退後にはその功績が称えられ前年には
JRA顕彰馬となり殿堂入りを果たしました。そんな
ロードカナロアがGIに挑戦した過去7戦をピックアップしてお届けします。
■マイル戦は2年5ヶ月ぶり、東京コースは初出走
今回は2013年の
安田記念。前走の
高松宮記念を快勝し国内外でス
プリントGI・3連勝を飾った
ロードカナロアは、4月の早い段階でマイルGIの
安田記念へ向かうことを表明していた。マイル戦は3歳1月の
ジュニアC2着以来、およそ2年5ヶ月ぶり。東京競馬場に関してはキャリア16戦目にして初の出走。
この年の
安田記念には、マイルGIで2勝を挙げていた
グランプリボス、中距離路線で存在感を示してきた
ショウナンマイティ、前年の
NHKマイルC覇者の
カレンブラックヒルらが集結するなか、ここでも
ロードカナロアが単勝オッズ4.0倍の1番人気となった。
10番枠からスタートした
ロードカナロアと
岩田康誠騎手は、好スタートを決めるとそこからポジションを少し下げて折り合いに専念。これまでとは異なる道中じっくりと脚を溜める作戦に出た。
内にいた2番人気の
グランプリボスと併走しながら、中団を追走したまま約530mの長い直線へ。
シルポートが後続を突き放す逃げを見せるなか、岩田騎手が残り400mを切ったあたりで追い出しを始める。そこから
ロードカナロアは鮮やかな末脚で先行勢を捉えるも、
ショウナンマイティと
ダノンシャークが外から追い詰めてくる。
最後まで懸命に追われ、振り切りにかかる
ロードカナロアと外から追い詰める
ショウナンマイティ。最後は2頭が馬体を並べてのゴール。
結果は
ロードカナロアが
ショウナンマイティの急追をクビ差凌いでの1着。ゴール後
ショウナンマイティに騎乗していた
浜中俊騎手が岩田騎手に手を差しのべる光景もみられた。これで
ロードカナロアはス
プリント、マイルとGI・2階級制覇。世界レベルの実力を異なるカテゴリーでも見せつけ、GI4連勝を飾った。