30日に中山競馬場で行われる
ダービー卿CT(4歳上・GIII・芝1600m)について種牡馬別に検証していく。なお、阪神競馬場で開催された2011年は除く。
今年はいずれの種牡馬の産駒も出走しないが、過去10年で最多となる3回の馬券絡みは
ダイワメジャー。次点で2回のEncosta De Lagoと
ムタファーウエクが続く。また、過去の優勝馬の父には
ハービンジャー(今年は
ヒーズインラブが連覇を懸け出走)、
フレンチデピュティ、
ゴールドアリュール、
ゴールドヘイローらがおり総じて
パワーが売りという印象。2着2回の
マイネルファルケの
父ムタファーウエクは15年優勝馬
モーリスの曾祖父である
Silver Hawkの産駒だ。
Encosta De Lago産駒の成績は、いずれも豪州産馬
キャンベルジュニア「0-2-0-1」によるもの。Encosta De Lagoはヴィック
ヘルスC(豪G1・芝1400m)1着など、
オーストラリアの短距離で活躍した馬で、10年
スプリンターズSを制した
ウルトラファンタジーも同産駒。
豪州産馬といえば
オセアニアボスも13年14番人気4着、12年10番人気2着と、二桁人気ながら
ダービー卿CTでは気を吐いていた。今年も狙い澄ましたかのように豪州産馬の
フィアーノロマーノが出走するので注意したい。
一方、不振傾向にあるのが
ディープインパクト産駒で、延べ13頭が出走して「0-0-1-12」複勝率7.7%、複勝回収率12%という成績。昨年も
グレーターロンドンが1番人気で5着に敗れていたことは記憶に新しい。
今年も
エイシンティンクル、
カツジ、
ギベオン、
プリモシーンと人気を集めそうな馬が多いだけに結果が気になるところだ。特に
プリモシーンは母が
オーストラリアでG1を4勝している
モシーンなので、どちらに転ぶか興味深い。