「
桜花賞・G1」(7日、阪神)
開業4年目の
橋口慎介調教師(44)=栗東=がクラシックに初参戦。桜の舞台に
エールヴォアを送り出す。16年に定年した名伯楽である父・弘次郎元調教師がなし得なかったタイトル奪取を狙う。また、
メイショウケイメイは栗東坂路でスピード感にあふれる動きでアピールし、状態の良さを見せていた。
既に昨年のJBCス
プリントを
グレイスフルリープで制し、
ビッグタイトルを手にした橋口師だが、初のクラシック参戦に高鳴る気持ちを抑え切れないでいる。「やはり特別なレースだと思います。限られた頭数しか出られないし、馬にとっては一生に一度しか出られませんからね」と表情を引き締めた。
デビュー時から大きな期待を寄せていた。前走のフラワーCではゲートが決まらず、本来の先行策を取れなかったが、中団から伸びると、3着馬とは鼻差2着。賞金順ギリギリで出走にこぎつけた。「大きい2着でした。
桜花賞に出られて良かったです」と振り返った。
枠順は1枠2番に決まった。「一番いいところを引いた。これなら行くしかない。スタートを決められればいい競馬になると思う」と逃げを示唆した。
父で名伯楽とうたわれる弘次郎元調教師は、
桜花賞では94年
ツィンクルブライド、96年
イブキパーシヴの2着が最高だった。「きっと勝ちたかったと思うんです。牝馬でG1を勝ったのは、(08年の)
スリープレスナイトの
スプリンターズSだけのはず」。父が果たせなかった思いも背に、一発を狙う積極的な競馬で、牝馬クラシック奪取を桜の舞台でかなえる。
提供:デイリースポーツ