桜花賞から中1週で、トップクラスは不在。一見低調な組み合わせになることがほとんどだが、2017年の
モズカッチャンをはじめ、
チェッキーノ、
デニムアンドルビー、
サンテミリオンなど、本番で勝ち負けになる馬がしばしば出ている。レースの性格として
オークスと共通する面が少なくないのだろう。
1.
桜花賞路線の延長戦ではない
過去10年間の連対馬20頭のうち、前走で1600m以下の距離を使っていた馬は2頭のみ。東京芝2000mはこの時期の牝馬にとってはタフな条件なので、マイル以下の距離とは求められるものが違ってくる。
桜花賞戦線に乗りかけた馬が転身してくるケースが少なくないが、そこでの実績を鵜呑みにはできない。
2.前走が条件戦でも問題ない
一時期はフラワーCから回ってきた馬が主力を占めていた時期があったが、フラワーC組の勝利は2010年が最後。以降の8年間では、前走が500万条件だった馬が5勝、オープン特別だった馬が1勝で、未勝利戦だった馬も2勝している。
3.凡走馬の巻き返しは困難
過去10年の連対馬のうち、前走4着以下に敗れていた馬は3頭だけ。過去4年に限れば皆無だ。
2018年は
チューリップ賞で4着だった
サラキアが2番人気で4着、クイーンCで4着だった
オハナが3番人気で14着。前走がハイレベルなレースであっても、一度壁にぶつかった馬の巻き返しは容易ではない。
エトワールは前走
ミモザ賞で2着に敗れたが、4コーナーで狭くなって仕掛けが遅れての結果で、勝ち馬との力量差は感じられない。長く脚を使えるので広いコース向きで、東京芝2000mは未勝利戦を勝った舞台でもある。祖母の
グローリアスデイズは
フローラS2着、その母の
グレースアドマイヤも4歳牝馬特別(
フローラSの前身)で3着。近親には2017年の
青葉賞を勝った
アドミラブルもいて、遅咲きながらこの季節に力をつけてくる血統だ。