オークスから一夜明けた20日朝、樫の女王の座を勝ち取った
ラヴズオンリーユーは自厩舎の馬房でくつろいでいた。
「状態はいまのところ、変わりありません。レース後のほうがカイバ食いがいいくらいですね。レース前は緊張していたのかもしれません」と担当の吉田一成助手。
ちなみにこの馬房は、かつて
ディープブリランテや
リアルスティールもいた縁起のいいところだ。
「この馬にも"そのくらいの活躍を"という期待を持って、ここに入れたという経緯もある」という。そのくらい高い期待を寄せられ、見事に彼女は応えた。
吉田助手はゲートへついていったため、馬場内でターフビジョンを見ながらレースを見守った。
「4コーナーの位置では無理だと思ったけれど、よく頑張ってくれましたね」
気になるのはレコード決着によるダメージ。
「疲れはさすがにあるだろうし、あって当然だと思います」
でも、写真を見てもわかるとおり、疲労困憊でグッタリ、といったことはない。むしろ、前述のとおりにカイバ食いもいい。そして、脚を鎮静するための薬剤を両前脚に塗っていたのだが、それを顔につけてキョロキョロと馬房内を動き回っていたのが印象的だった。
この後は22日にノーザン
ファームしがらきへ放牧に出る予定だ。
(取材・文:花岡貴子)