東京11Rの第86回東京優駿(3歳GI・牡牝・芝2400m)は12番人気
ロジャーバローズ(
浜中俊騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分22秒6(良)。クビ差の2着に3番人気
ダノンキングリー、さらに2馬身半差の3着には2番人気
ヴェロックスが入った。
ロジャーバローズは栗東・角居勝彦厩舎の3歳牡馬で、
父ディープインパクト、
母リトルブック(母の父
Librettist)。通算成績は6戦3勝。
〜レース後のコメント〜
1着
ロジャーバローズ(
浜中俊騎手)
「びっくりしています。少し残っているのではと思いましたが、必死でしたし、分からない感じでした。(勝っていることが分かった時は)本当に無というか、頭が真っ白で、びっくりしすぎて、分からない感じでした。
ロジャーバローズとしては、ある程度ペースが速くなった方が良いと思っていたので、展開としては自分が思っていた中で一番良い展開でした。あとは後ろを待たずに、差されても仕方ないという気持ちで直線は追いだしていきました。坂を上るところで逃げ馬(
リオンリオン)を交わして、そこからもう一段馬が辛抱して、一生懸命走ってくれました。長く持久力を生かす形が得意だと思いますが、そういうタフなところは、ひとつの武器だと思います。
ダービー馬になりましたので、このあとも当然期待できる馬だと思います。多くの方に声をいただきましたが、それでも実感が湧かない、ふわふわしているのが正直なところです。勝ったということは頭では分かりましたから、これから余韻に浸りたいと思います」
(角居勝彦調教師)
「ダービーは2度目の制覇ですが、嬉しいです。
ウオッカで初制覇の時は何が何だか分からない状態でしたが、2度目の今回はまた違った嬉しさがあります。
ロジャーバローズはセレクトセール出身の馬で、初めて見た時はいい馬だと思いました。デビューしてから思った通りに成長してくれましたが、前々走の
スプリングSでは初めての関東への遠征で、大きく負けてしまったので、2度目の輸送は意識しましたが、今日は落ち着いていました。
この馬は先行しして長くいい脚を使うのが良さです。これでお休みに入って、夏を越して秋ということになります。オーナーが
凱旋門賞に出したいと言われたそうですが、そうなったらその準備をしたいと思います。
サートゥルナーリアが4着となり、少し複雑なところがありますが、違う馬で
皐月賞と
日本ダービーの二冠を制したことになるので、それは嬉しいです」
2着
ダノンキングリー(
戸崎圭太騎手)
「馬の雰囲気はダービー仕様でゆったりしていると感じましたし、返し馬も良かったので距離は大丈夫だと思いました。道中もゆったりと走れていて、思ったように走れていました。あそこまで行けましたし悔しいですが、本当に頑張ってくれました」
3着
ヴェロックス(
川田将雅騎手)
「すごく良い雰囲気でレースを迎えられて、全力の競馬をしてくれました。目標としてた
サートゥルナーリアには逆転できたのですが......」
4着
サートゥルナーリア(D.レーン騎手)
「時間が経つごとに気持ちが上がってしまいました。ゲートでガタガタして一旦は落ち着きましたが、開く時にまたガタガタしてしまいました。早めに仕掛けざるを得なくなったぶん、最後に響きました。今日は雰囲気や緊張感で
テンションが上がってしまいました」
5着
ニシノデイジー(勝浦正樹騎手)
「この距離は良いですね。折り合いもついてスムーズに行けました。最後の踏ん張りは凄かったです。また頑張ってくれると思います」
6着
クラージュゲリエ(
三浦皇成騎手)
「この馬にとっては淡々とした良い流れでした。直線坂を上がるまでは良い走りでしたが、1コーナーまでに前の位置を取りに行ったぶんと勝負に行ったぶん、5着の馬に最後交わされてしまいました。しかしまだ成長力を残している馬で、今日の経験は大きいと思います」
7着
ランフォザローゼス(
福永祐一騎手)
「4コーナーを回るときの手応えも良く、これならという感じでした。最後も差を詰めていますし、これからどんどん良くなると思います」
(
藤沢和雄調教師)
「外枠でしたからね。上手に好位で競馬をしてくれました。若い馬でこれからだと思います。休養してから考えます」
9着
タガノディアマンテ(
田辺裕信騎手)
「外枠だったのが......。少し口向きが悪くて外へ張るところがあります。本当は壁を作ってもぐりこみたかったのですが、理想の位置が取れませんでした。1〜2コーナーで引っ張って走ったぶん、そこで流れに乗れなかったのが響きました。ただ、後半は馬群を縫って上がって行けて、終いも伸びてきてくれました」
10着
メイショウテンゲン(
武豊騎手)
「自分の競馬をして、よく伸びてくれました。秋にはもっと良くなると思います」
14着
ヴィント(竹之下智昭騎手)
「スタートは普通に出ましたが、馬が進んで行かず、無理はしなくていいと思ってあの位置からになりました。今日は良い経験になったと思います。秋にさらに力をつけてきてくれればいいですね」
17着
サトノルークス(
池添謙一騎手)
「積極的に行った結果ですから......。仕方がありません」
18着
アドマイヤジャスタ(M.デムーロ騎手)
「この馬らしくありませんでした。普通に出ましたがハミを取らなくて、気合を入れるとハミを取ったのですが、そこでがっと頭を上げてしまいました。向正面で終わってしまった感じです」
ラジオNIKKEI