「
日本ダービー・G1」(26日、東京)
夢は幻に終わった。単勝1・6倍の断然人気に支持された
皐月賞馬
サートゥルナーリアは4着。
ディープインパクト以来14年ぶり7頭目の無敗2冠馬誕生はならなかった。
ダービーの異様なムードにのまれたのか。発馬のタイミングが合わず出遅れてしまい、道中は11番手と後方の位置を余儀なくされた。4角で外から押し上げたが、直線に入ると残り200メートル過ぎで末脚が鈍ってしまい、一度はかわした
ヴェロックスにも差し返されてしまった。
ルメールの代役としてコンビを任されたレーンは「返し馬までは良かったが、ゲートに着いてから、
テンションが上がった。緊張感と雰囲気によって、スタートが悪くなってしまった」と冷静に振り返りながら「理想より後ろのポジションになり、早めに仕掛けるしかない流れになってしまった」と敗因を挙げた。
もう1頭の管理馬が制覇したとはいえ、角居師は「(21年2月の厩舎)解散前に大事な馬を任されたのに申し訳ない」と複雑な表情。「ゲート内で待たされた影響をもあるとは思うが、(後入れの)偶数枠だからね…」と言葉少なだった。
デビュー5戦目での初黒星。海外遠征を視野に入れていたが、不安が残る内容だった。秋の大目標に掲げていた凱旋門挑戦は厳しい状況となった。
提供:デイリースポーツ