6月2日に東京競馬場で行われる
安田記念(3歳上・GI・芝1600m)について枠順・馬番別に検証していく。
馬番別では、最多となる4回の馬券絡みが6番と10番。3回で3番と4番が続き、2回が1番、2番、8番、12番、14番、16番となっている。内・中・外と満遍なく好走馬を輩出している印象を受けるので、好走率の観点からはフラットに考えても良さそうだ。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 0-2-2-15 複勝率21.1% 複勝回収率60%
2枠 2-2-2-13 複勝率31.6% 複勝回収率123%
3枠 1-1-1-16 複勝率15.8% 複勝回収率35%
4枠 0-0-1-18 複勝率5.3% 複勝回収率45%
5枠 4-1-0-15 複勝率25.0% 複勝回収率86%
6枠 0-2-2-16 複勝率20.0% 複勝回収率183%
7枠 2-1-1-22 複勝率15.4% 複勝回収率68%
8枠 1-1-1-25 複勝率10.7% 複勝回収率56%
枠ごとに特徴が見られる点はポイントとなりそうで、勝ち馬に限れば1〜4枠が3勝、5〜8枠が7勝となるので、基本的には外目の枠に意識を向ける必要がありそうだ。
ただし、6枠は現行コースで行われるようになった2003年以降でも「0-3-3-26」と優勝例がなく、2016年にはマイルGI4連勝中の
モーリス(6枠8番)が展開に泣いた形とはいえ単勝1.7倍の支持に応えられず2着に敗れていた。なお、3着以内に好走した残りの3頭は二桁人気馬で、複勝回収率においてはプラス収支となる点も興味深い。
一方、1〜4枠から勝利した3頭は2015年
モーリス(3枠6番)、2012年
ストロングリターン(2枠4番)、2009年
ウオッカ(2枠3番)、いずれも3番人気以内の支持を集めている馬だった。人気薄の勝利も多々見られる
安田記念ではあるが、内枠に限れば上位人気馬こそ評価できる傾向にある。