「
安田記念・G1」(2日、東京)
不運が重なった。スタート直後、大外枠の
ロジクライが内に大きく切り込んだことで、
アーモンドアイは押しつぶされ、後方11番手の位置取りを余儀なくされる。また、直線半ばまで馬群に包まれ身動きが取れず…。万事休すかと思われたが、外に進路を見つけると、メンバー最速の上がり32秒4でエンジン全開。それでも僅差の3着に詰め寄るまでが精いっぱいだった。
負けて強しの内容にもルメールは「スタートで問題があった。あれで5馬身くらい。G1のマイルで…。最後まで頑張っていたんですが」と沈んだ表情。国枝師は開口一番、「敗軍の将、兵を語らず。沈黙は金」と悔しさを押し殺し冗談めかしながらも「スタートが全て。あり得ることかなと思っていたパターンだよね。ただ、あそこまでになるとは。うちだけじゃなく4頭ぐらい。外枠は不利なのに、もっと不利だったよ」と振り返った。
今後についてシルクレーシングの米本昌史代表は「これで少しお休みする。あとは先生とゆっくり相談して決めます」と話し、指揮官も「ひと息入れて秋G1かな。盾直行?暑い時季に使いたくないからそれもあるとは思う」と先を見据えた。
連勝は7で止まり、G1最多連勝記録タイの6にも届かなかった。完全な力負けではない。悔しさを胸に秘め、復活の時を待つ。
提供:デイリースポーツ