宝塚記念(GI・阪神芝2200m)に出走する
レイデオロ(牡5・美浦・
藤沢和雄)が、
クリストフ・ルメール騎手が騎乗してウッドチップコースの併せ馬で最終調整を行い、追い切り後に
ルメール騎手と藤沢調教師が共同記者会見に臨んだ。
■
ルメール騎手(追い切りについて)
「すごく良い追い切りをしました。ずっと
リラックスしていてスムーズでしたし、最後速い反応ができました。彼のコンディションはバッチリだと思います
(先週と比較して)
「はい、
パワーアップしました、先週の追い切りは結構軽い追い切りでした。今回はもう少し速いペースで走っていました。直線に入ってからはすごく反応しましたので、すごくいい感じでした」
(馬はトップコンディションにある?)
「はい。ドバイから無事に帰ってきて、休みの後はまた良いコンディションでした。調教で問題ありませんでした。エンジンがまだあります」
(GIを勝った頃の
レイデオロの雰囲気に?)
「大人になりましたね。追い切りの前と追い切りの後はもっと
リラックス、競馬の日も
リラックスできます。そして今回は後ろのポジションから競馬をしたいですね。この間のドバイ(
ドバイシーマクラシック・G1・6着)で前に行くのはあまり良くなかったので、今回はちょっと後ろのポジションで乗りたいですね」
(エキサイトしていた前走のドバイと今回を比べて?)
「今年と去年はドバイですごくエキサイトしていました。夜の競馬があまり好きじゃないと思います。途中でちょっと引っ掛かったので最後は疲れてバテてしまいました。でも日本の競馬場では、もっと
リラックスすることができます。日本でいつも良い競馬をしてくれました。だからまた自信あります」
(阪神の内回りの2200mは?)
「ペースによりますね。阪神の内回りで直線は結構短いので、ペースが遅かったら後ろのポジションからではちょっと難しくなりますけど、今年は
キセキがいるので、良いペースになるかもしれません。良いペースになれば、
レイデオロは最後速い脚を使えます。
レイデオロはスタミナがあるので、自信があります」
(馬場状態については?)
「重い馬場は好きな馬場ではないと思います。反応がちょっと遅くなります。でも
有馬記念で悪い馬場で2着になって満足な結果でした。勝てないけどよく頑張ってくれました」
(もっとGIを勝てるという期待がありますが?)
「はい、ダービーホースです。そして
天皇賞(秋)を勝つことができましたので、またGIを勝ちたいね。馬のコンディションが良かったら、GIレベルでよく頑張れると思います」
(
ルメール騎手は
宝塚記念はまだ勝っていないが?)
「そうです。頑張ります。今年は大きなチャンスがあるので頑張りたいです」
(この間久々にフランスに帰ってフレッシュな気持ちでGIに臨めるのでは?)
「フランスに行ったのはとても嬉しかったです。残念ながら最後、あまり走れなかったね、でもしょうがないです。(それが)競馬ですね。日本に帰ってきて、たくさん良い馬に乗れます。だからまた大きなレースを勝ちたいです」
(応援してくれるファンも多いが?)
「すごく嬉しいです。いつも本当にありがとうございます」
■藤沢調教師
(今朝の追い切りについて)
「先週、今週とそんなに時計は速くないのですけど、順調に来ていると思います」
(先週と今週の追い切りの
コンセプトは?)
「いつも通り稽古はそんなに難しい馬ではないので、速い時計も必要ないし、いつもの感じで同じリズムでやらせてもらいました」
(藤沢調教師がイメージする、GIを勝てるこの馬のコンディションに?)
「そうですね、いつもこんな感じで来ているので、頑張ってもらいたいです」
(前走のドバイを振り返って)
「今年も昨年もあまり良くなかったのですけど、たまたまリズムが悪かっただけで日本では頑張ってくれているので、問題ないと思います」
(帰国後から今週までのコンディションは?)
「牧場に帰って休養していたのですが、想像以上に競馬は楽だったようで、さほど疲れがなかったので、順調にこのレースに向けて調整できたと思います」
(もっとGIタイトルを獲得できる馬だと思うが?)
「強い馬ですからね、もう少し勝ってもらいたいですね」
(阪神コースについては?)
「内回りは初めてですが、阪神(
神戸新聞杯・GII・1着)は走っているので、頑張ってくれると思います」
(
宝塚記念はまだ勝っていないが?)
「暑い時期なのでなかなかそこまではいかないのですけど、今回は順調に来ているので何とか頑張ってもらいたいです」
(かなり期待度は高い?)
「そうですね、順調に来ています」
(展開については?)
「強い馬がたくさんいますからレースは流れるでしょうし、騎手が作戦を考えていると思います」
(騎手と一緒に作戦を練ったりはしない?)
「そうですね、競馬はスタート次第で我々が想像する展開になかなかならないので、その都度(騎手に)
ジャッジしてもらわなければと思っています」
(ファンにメッセージを)
「ダービーを勝たせてもらったように強い馬なので、もう少し頑張れると思います。また応援してください」
(取材・文:佐々木祥恵)